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物語の題材たる魔物は,残虐で冷ややかで人間を超越している。人類にとっては天災のような存在である。その美しさと冷酷とを美しい言葉を連ねて賛美しながら,その実著者が歌い上げるのは,人間の偉大さであり,悪ではなく善の勝利を信じて揺るがない。 これは,夜の物語である。しかし不思議と,読後の印象は暁の空の虹色である。
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