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闇に消される原発被曝者
 
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闇に消される原発被曝者 [単行本]

樋口 健二
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

闇から闇へ葬りさられる原発被曝者の赤裸々な証言。ここに放射能に肉体をおかされた労働者の姿がある…。「核のない未来賞」受賞者による渾身のルポルタージュ。81年三一書房刊の再刊。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

樋口 健二
1937年、長野県生まれ。報道写真家。四日市ゼンソクをはじめとする「公害」や原子力発電所における被曝労働などの取材で知られる。日本写真芸術専門学校副校長、日本写真家協会会員、世界核写真家ギルド会員、日本広告写真家協会学術会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 八月書館; 増補新版 (2011/7/6)
  • ISBN-10: 493814073X
  • ISBN-13: 978-4938140731
  • 発売日: 2011/7/6
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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129 人中、126人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 原発に不可欠な労働者たち, 2006/10/13
By 
night-owl (東京23区の北方) - レビューをすべて見る
原発は私たちが暮らす社会の中でも特に高度な安全性を求められる存在であろう。
その安全性を確保するためには,機器や部品を検査し交換する必要がある。その作業を
担う人たちが被曝労働者であり,彼らが居なければ原発を動かすことができない。
放射線を浴びないで作業することは不可能であり,被曝したことと病気になったこととの
因果関係を証明,立証することは困難であることにつけこみ,業界側の医師や御用学者
によって病気は被曝と関係ないとされることが多いという。
知られざる原発の一面をよくまとめた本だと思う。
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41 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 情報隠しの元祖、原発の被害取材, 2011/6/1
By 
ぽるじはど - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
本書は、1981年三一書房より出版され、03年新版となり、3,11をうけて再度新版として出版予定のもの。

 収録の「定期点検中の敦賀原発」は記事として、77年11月、『アサヒグラフ』で13ぺ一ジに渡って特集され、他にも本書にもあるように74年の岩佐嘉寿幸氏による初の原発被曝訴訟、77年の楢崎弥之助・社会党代議士による原発労働者の被曝実態調査の新聞報道などで、当時夢の発電として安全と思われていた原発が、現場作業員に被曝の危険を生みながら定期点検をし、通常運転を行っていることを、世に問うていた。

その後も99年のJCO事故をはじめとして放射能洩れは数々起こり、その度に事故隠しが明らかになった。
書籍も鎌田慧は勿論、明石昇二郎も『原発崩壊』(増補版 想定されていた福島原発事故が復刊)として、事故のシュミレーションをし、週刊プレイボーイでの連載をまとめた『敦賀湾原発銀座[悪性リンパ腫]多発地帯の恐怖』で、通常運転時にも吐き出される放射能による風下地域のガン被害を書いた。
しかしそれらがベストセラーになることも、世論を動かす大きな力となることなく、樋口に象徴されるように出版後の嫌がらせや身の危険が続き、原発立地現場の住民反対運動や原発労働者の闘いは、札束で黙らせられてきた。

3.11で反原発の気運は盛り上がり、ドイツが22年まで、スイスが34年までと脱原発を表明し、原発を重要輸出産業と位置付けたあり方も方向転換しているよう見えるが、その前日どころかその後も中国電力は山口県で上関原発を新規建設しようとし、5月末のG8でも、管総理は脱原発ではなく、原発は維持したまま安全性の強化というスタンスであった。

 日本人は、1億総懺悔と共に責任謝罪の希薄化を行ってきた国であり、この事故も10年もすれば忘れ、また反原発運動が小さな市民運動となるのではないかと懸念する。

本書にあるように筑豊など貧しくされてしまった地域から人は労働力として買われ、“原発安全神話”を守らんが為に、危険であるとの情報は隠蔽され、JCO事故では補償の対象は約7,000件、補償の総額は約150億円となったが、その中にはJCOから道路1本隔てて向かいの自ら経営する工場(最短で120メートル)で被曝した大泉昭一さん夫婦のように健康被害を親会社の住友鉱山に訴えながらも最高裁でも認定されなかった例もある。

 事故・情報隠しは原発産業の常套手段で、現在よりそれが許されていた77年に、指定された場所とフィルム1本/20枚だけとの制約付きながら、定期点検中の原発内を大マスコミに先駆けて取材し、80年に横須賀〜島根原発までの核燃料輸送を、徹夜で、警察に嫌がらせをうけながら、追跡調査した本書は、原子力産業の本丸には踏み込めずとも、危険があるからこそ隠すとの姿勢を明らかにしたレポートとなっている。

今でこそ数々の原発告白書生が復刊しているが、初版発刊時にベストセラーになっていれば、世界有数の狭い地震大国に55機もの原発は建たなかったであろう。
先に10年後の予想を書いたが、そうさせないためにも読み継がれ、ロングセラーとなって欲しい書である。
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52 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0  証言の得にくさ が伝わる。, 2011/3/31
By 
kaizen (愛知県) - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)   
事故調査に当たって,証言の得にくさの本質が伝わる。
組織が圧力をかけるだけでなく,地域や,家族の関係など,大きな視点から個別の視点まで,
いろいろあるので,一概にどうしたらいいかという問題ではないことが分かる。
個別の事情に,きめ細かに対応することによって,始めて証言が得られることが分かった。
関係者の方々と著者の努力が記録されている。

著者が写真家であるため写真の視点で記録を残そうという意思が伺い知れる。
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