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地位、名声、金、愛情。それらを失わないために罪の上に罪を塗りこめていく。けっしてバラバラになれない四人に待っている未来は・・・
どこまでも自分勝手である。しかし、それが人間なんだろう。自分を守るためならば、他人を犠牲にすることをもいとわない人間の汚さにはつくづく嫌気がさしてしまう。しかし、他人を犠牲にした瞬間から、闇からの呼び声は聞こえてくるのだ。
この四人には、どんな闇が待っているのか。ページをめくる手を休めることができず、一気に読んでしまった。そして、最後もまだまだ続く闇の呼び声が聞こえてくるようで、闇は消えることなく続いていくんだという怖さを感じてしまった。
きっと誰かのいたずらよ、と気にも止めない美香。死者の影に怯える小百合とさとみ。4人それぞれの反応の違いが、個々の性格を表していました。
ストーリーはテンポよく、続きが気になり、どんどん惹きこまれるようで、一気に読んでしまいました。それとおなじくらい面白かったのは、4人の性格と人間関係の変化。美香はグループのリーダー格で、気が強く美人、おまけに政治家の娘。小百合の恋人と結婚し、娘と3人で暮らしている。小百合は1番気が弱く、美香に頼りっきり。その美香に恋人を取られてしまう。淳子は飛びぬけて頭がよく、大学で働いている。さとみは可愛く、TV局でキャスターとして楽しく働いていましたが・・・。しかし小百合が有力者の愛人になったことで、美香との力関係が逆転するところが面白かった。1番弱そうに見えた小百合が、1番怖い女だったんだなぁと思いました。
ラストは意外性もあり、それでいて怖さ・不気味さも含む内容でした。
死んだ彼の正体も、全く予想外でした。まさに、タイトルにぴたりの内容という感じ。
とても面白く、興味深い一冊。ミステリー好きの人にオススメです。
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