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闇からの谺―北朝鮮の内幕〈上〉 (文春文庫)
 
 

闇からの谺―北朝鮮の内幕〈上〉 (文春文庫) [文庫]

崔 銀姫 , 申 相玉
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

北朝鮮へ不法に拉致された韓国の女優と映画監督の恐るべき報告。北朝鮮の、特に金正日のことが生生しく伝えられ、大反響を呼んだ

内容(「BOOK」データベースより)

北朝鮮に連行した女優を出迎えてこの国のナンバー2金正日書記はにこやかに右手をさしだした―。工作員の謀略によって、香港から北朝鮮へ拉致され、8年におよぶ抑留生活をやむなくされた韓国の映画監督と女優が、その衝撃的な体験をつぶさに報告する。大きな反響を呼んだ原本を文庫に再編集。

登録情報

  • 文庫: 327ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1989/03)
  • ISBN-10: 4167162024
  • ISBN-13: 978-4167162023
  • 発売日: 1989/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 374,285位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まりあ トップ500レビュアー
形式:文庫
内外を問わず、北朝鮮拉致関係の本が続々と出版される中、崔銀姫 (チェ・ウニ), 申相玉 (シン・サンオク) の二人による1989年出版のこの手記は、かなり古いです。しかし私が一度手放して、また購入し、今もお勧めする理由を申し上げます。北朝鮮に拉致された数多の方々の中で、韓国の女優と映画監督のこの二人は、映画好きの金正日にかなりの好意と厚遇をもって迎え(拉致?)されました。冒頭に描かれているように、崔銀姫は金正日自らが出迎えに来たほどです。 申相玉は途中脱走を図り捕らえられ、囚人としての扱いを受けましたが、二人は別々に拉致されながら結局また一緒にされ、二人で北朝鮮の新しい映画を作るよう命じられます。北朝鮮の国家計画の一端を担うように二人は拉致されたのでした。

二人にかけた金正日の期待は大きいものでした。韓国では考えられないほどの莫大な予算を映画制作費として与えられます。しかしその一方、必ず監視員付きの行動、また北朝鮮俳優のレベルの低さ等、様々な問題にぶつかりますが、二人は屈せず、北朝鮮脱出の日を夢見ながら映画製作を続けます。その中で初の北朝鮮映画での国際映画祭(チェコスロバキア)での受賞を果たします。

脱出が現実となってきた日、喜びを感じながらも二人は、今まで共に映画に携わってきた北朝鮮人民との別れに心の中で涙を流します。二人が与えた新しい学びに、純真に取り組む北朝鮮の俳優たちとの心の交流は拉致という関係を超えても、やはり存在したのです。

金日成との出会いのエピソードも書かれた、かなり古い本ですが、興味深く読めます。翻訳の池田菊敏氏の文体は、いつも北朝鮮人民に対する愛情溢れ、読みやすくお勧めします。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
あれだけ閉鎖された世界なのに、世界各国の映画が集められている貯蔵庫が北朝鮮に極秘にあること、芸術面に無謀に費用を費やす指導者の無鉄砲さなど、刻銘に描かれていて、ただただ残忍な今までの手記とはまた違った怖さがあった。キムジョンイルの話し方のクセ等も載っていて、リアリティがすごい。拉致についての詳細な記述も、拉致事件が現実にあるということを語っていて、日本人としても他人事ではないという思いになった。文化にも触れられる作品として、とても面白くてあっというまに読んでしまいました。オススメだと思います♪
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 高名な韓国映画監督、女優であった著者の二人が金正日からの指示により北朝鮮工作員によって香港から拉致されたのは1978年。これは、今年9月の日朝首脳会談において金正日自らが拉致の事実を認めた日本からの拉致事件が頻発したのと同じ年だ。拉致の時の模様は日本の拉致被害者の体験とよく似ている。著者二人の北朝鮮での暮らしぶりから、北朝鮮の社会構造や他の外国人拉致犠牲者の暮らしぶりの一端が明確に読みとれる。

 この本が特に優れているのは、著者二人が映画ファンである金正日に大変重宝されていたため、金正日という人物を極めて近い距離から観察しているところである。その描写は実に生々しい。金正日は外部世界のことを良く知っている。彼は、自らの利益のために計算をした上で、北朝鮮という国を歪んだ形のままで運営しようとしている。そして、細かな点まで政策決定の判断を下している。今、日朝国交正常化交渉が再開されようとする中で、我々は、こんな人物を相手にしているのだということを良く踏まえなければならない。

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