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関西電力「反原発町長」暗殺指令
 
 

関西電力「反原発町長」暗殺指令 [単行本]

斉藤 真
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商品の説明

内容紹介

14基の原発が立ち並ぶ福井県・若狭湾沿岸の“原発銀座”。関西電力の高浜原子力発電所で異常な出来事が起こっていた。獰猛な“原発警備犬”が、完全犯罪の凶器に使われようとしたのだ。国内初の「プルサーマル」(プルトニウムとウランを混合した燃料、MOX燃料を燃やす原子力発電)に固執する“高浜原発の天皇”。ことごとく“天皇”に反発する地元高浜町の町長……。「喉元を犬にくいちぎらせたれや」。“天皇”から、完全犯罪を命じられた警備会社幹部が町長を追尾する……。 本書では、関係者の実名証言、証拠資料とともに、電力会社による地元議会の支配工作、常軌を逸した暗殺指令の顛末がすべて明かされる。 果たして関電首脳は知っていたのか? 黒幕はいたのか?  当事者たちが電力会社の異常な地元対策を実名告発する、ミステリーを超えた戦慄ノンフィクション!!

内容(「BOOK」データベースより)

14基の原発が立ち並ぶ福井県・若狭湾沿岸の“原発銀座”。関西電力の高浜原子力発電所で異常な出来事が起こっていた。獰猛な“原発警備犬”が、犯罪の凶器に使われようとしたのだ。国内初の「プルサーマル」に固執する“高浜原発の天皇”。ことごとく“天皇”に反発する地元高浜町の町長…。「喉元を犬にくいちぎらせたれや」襲撃を命じられた警備会社幹部が町長を追尾する…。電力会社の異常な地元対策を描く大型告発ノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 239ページ
  • 出版社: 宝島社 (2011/12/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4796688692
  • ISBN-13: 978-4796688697
  • 発売日: 2011/12/17
  • 商品の寸法: 19.8 x 13.8 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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 関西電力の原発利権を仕切る若狭支社の幹部Kが、そこに口出しをする高浜町・今井町長を目障りに感じ殺害を計画。そしてその殺害手段は、当時関電が計画していた「警備犬」――まるでミステリー小説のように仕上げられた暗殺計画だ。下請け警備会社の社員・加藤と矢竹の告発を通じ、著者の斎藤氏が取材を重ねていくノンフィクションである。
 2011年3月の東日本震災、そして東京電力・福島原発の事故以降、我々の知るところとなった電力会社と原発の利権体質は余りにひどい。その中でもこの事件は最低最悪である。民主主義の原則を根底から覆すテロリズムが後押しされ、その中心には常に原発が闇権力の要塞のようにそびえ立っている。結果的に暗殺は未遂に終わるが、この暗殺計画は関西電力の経営陣、特に元首脳のXと真の黒幕・Hも認識していた可能性が濃厚だという点に不気味さと恐ろしさがある。
 だが、本当に原発の闇を知るのは終盤だろう。本書の元になった記事は2008年に「週刊現代」に2週にわたって掲載された。とんでもない計画にも関わらず、後追いするマスコミはほとんどない。それどころか産経新聞・共同通信の記者が奇妙な動きを見せた後、加藤と矢竹が逮捕されるという謎の結末を迎える。これは明らかに報復ではないか。
 共同通信記者に渡ったICレコーダーが逮捕の鍵になったとしか思えない。権力を監視するはずの報道関係者が、逆に国家権力の暴走に加担したとするなら本末転倒だ。彼らの目的は何だったのかまったく理解できない。事実に反した裁判を含め、この国の狂った権力構造に暗澹たる気分になった。
 現在、電力を巡って激論が交わされ、様々な原発推進論・慎重論が唱えられている。そこで敢えて両方の立場から一歩引き、質問を変えてみたい――「今の電力会社に原発の管理を任せられますか?」。
 これならばもう、一致した結論があるように思われる。
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By ビヨーク大好き VINE™ メンバー
関西電力が高浜の原発でプルサーマルを推進する際に、住民投票をさせないようにするために町長を暗殺しようとしたことをまとめ「ようとした」本です。ようとした、と書いたのは、まとめになっていないからです。取材対象は大変意義のある事件なのに、この本はそれを最悪な形で伝えています。以下、本書の問題点をレビューします。

1. 冗長にすぎる
著者はジャーナリストの取材方法や実際の証言等を微に入り細をうがつように紹介しており、それが取材現場の緊張感を表しています。しかしそれにこだわるあまり、帯に端的に書いてある「犬を使って殺人を行う」という、読者が読み始める前から分かっていることを説明するまでに84ページも費やす有様です。また、殺人の直接の動機が分かるのが127ページです。本書は239ページなので、私がこの冒頭に挙げた一文を説明するのに本書の半分近くもかけていることになります。我々が知りたいのは事実と結論であり、ジャーナリストの取材方法や冗長な証言ではありません。

2. 取材方法に問題がある
93ページには「今日聞いた証言は、全部メモしたか…してない」と取材の不備を自ら認め、143ページでは「関電との対立は、なくてはならないのだ」と、取材対象について先入観を持ってしまっています。さらに取材対象に「事実関係に大きな“遺漏”(手落ち)があるわね」と指摘され、そのことについては追いかけきれていません。このようなことが書いてある本が信用に足る物となりうるでしょうか。この本の内容が事実だと主張するのであれば、これらの問題を著者は釈明しなければならないと思いますし、原子力に大きな問題を抱えている昨今、それは極めて重要な仕事だと考えます。

3. そもそも、なぜ殺人をしなければならないかの動機が不明瞭
関西電力あるいは登場人物のKが町長を殺害しようとするに至る動機が不明瞭です。単に住民投票を認められたくないということ以上の理由があると思うのですが、何度か読み返しても「関電内の総務畑との主流争いにおいて、もんじゅで挫折した高速増殖炉に変わりプルサーマルを是が非でも日本で最初に実施したかった」以上の理由が述べられていません。プルサーマルを実施するために暗殺を計画するということ自体が関西電力の異常さの現れでしょうが、であればなおさらその仔細を取材し、電力会社を断罪すべきだと思います。

冒頭に書きました通り、この事件は社会的にも大変意義のあるものですし、それを取材し明らかにした著者には敬意を表します。また、関西電力は本件についてしかるべき見解を明らかにすべきですし、コンプライアンスについて釈明が必要です。しかし、書籍としての不完全さ、取材過程で問題があることがわかっている、動機について表面的なことしか書いていないのであれば、この書籍が社会的に力を発揮することはないでしょう。ペンは剣より強し、といいますが、ペンは検証された事実を正確かつ簡潔に記載するために存在すると思うのです。
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