前著『古本泣き笑い日記』が面白かっただけに、期待外れ。一冊の古本に執着する蒐集へのこだわりをもう少し見せるべきだ。古本屋巡りの作法を説くのは良いが、服装についてスーツ姿に革靴はお勧めできないとか、ネクタイは外せなど、余計なお世話では。新書故に、啓蒙的な内容を意識されたのかもしれないが、鼻につく表記が多いのが残念。「自慢じゃないが」と断わりながら、こんな値でこんな本見つけたという自慢も多すぎる。これじゃあ著者の盟友O崎氏の著作とあまり変わらない。このての駄文には正直うんざりだ。とはいえO崎氏同様愛書家ならぬ古本収集愛好家の実態を一般によく伝える好著である。ただし、本を安く買いたいのは関東人も関西人も同じ。著者は高い本も買っている。どこが「関西赤貧古本道」なのだろう?