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関東軍 (講談社学術文庫)
 
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関東軍 (講談社学術文庫) [文庫]

島田 俊彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

対中国政策の尖兵となった軍隊の実像に迫る日露戦争直後から太平洋戦争終結までの40年間、満州に駐屯した関東軍。時代を転換させた事件と多彩な人間群像を通して実証的に描き出す、その歴史と性格、実態

内容(「BOOK」データベースより)

日露戦争直後から太平洋戦争終結までの四十年間、満州に駐屯し、日本の対中国政策の尖兵的役割を演じた関東軍。陸軍中央の統制に背いて独走し、軍事的衝突を策した彼らの行動は、日本の運命に重大な影響を及ぼした。張作霖爆殺事件や満州事変、ノモンハン事件等の歴史的大事件を中心に、膨大な史料に基づいて、関東軍の歴史と独走の実態を描き出す。

登録情報

  • 文庫: 256ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/6/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061597140
  • ISBN-13: 978-4061597143
  • 発売日: 2005/6/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
戦後生まれの者として、なぜ、戦前の日本が日中15年戦争という泥沼に足を踏み入れたかがずっと疑問でした。

そして「泣く子も黙る関東軍」と恐れられており、日本最強といわれていた関東軍が、ソ連の参戦と共にどのような行動をとったのかも興味があり本書を手に取りました。

あたかも戦後60年が過ぎた現在、イデオロギーにとらわれず史実を知るためにも本書のような学術的な歴史書に触れるのは意義のあることだと思っています。

著者島田俊彦さんは、日本近代史を専門とし、日中関係史、対満政策史などに造詣が深く、当時の膨大な史料を駆使しながら、実証的に丹念に史実を描き出しています。

本書の副題が「在満陸軍の独走」とありますように、陸軍中枢部の統制に背いて「関東軍」が目指した武力干渉による満州制覇、中国侵略というものについて、誰がどのように引き起こしたのかは良く理解できました。

学術文庫らしく、歴史的な写真や地図、年表も沢山収録されていますので、その時代を深く知る上でも役に立つ本だと思いました。

専門書の体裁を取られていますので、読みやすくはないかもしれませんが、とても参考になりましたので、オススメします。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
1919年に誕生し、終戦を以て26年の歴史を閉じた関東軍の「一生」を、史料を駆使して淡々と描く。巻末の解説によると、筆者により、戦中の戦史編纂史料が降伏に際しての焼却を免れ、それが本書にも生かされているらしい。「泣く子も黙る関東軍」と言われたが、それは威張りくさった外見のみで、実態はまさに張り子の虎だったことが本書からうかがわれる。関東軍を知るための手頃な標準文献。

本文庫の原本は、1965年の発行。したがって、張作霖の爆殺現場は「柳条溝」となっており、また当然、ソ連崩壊後のノモンハン戦史に関する公開史料も使われていない。それにもかかわらず、主要な歴史の流れは事細かに追跡され、例えば、上記張作霖爆殺の経過などは、誰それがどう動いたというレベルまで詳細に知ることが出来る。軍隊そのものを主として描いているので、当然、兵隊や民衆が関東軍とどのように関わったかなどは埒外におかれていて、それらを知るためには別書をひもとく必要がある。しかし、戦後60年の時点で、関東軍を知るために文庫本として再刊された意義は大きいと思われる。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
関東軍なくして当時の日本の戦争への流れを語ることは難しい。古い書籍だが、類書が多いとはいえないだけに、今もって重要な本である。特に、関東軍や関係する誰が、どう考え、どういう言動をした、というのが個人レベルでよく追ってある点で、一読の価値があった。

残念な点は、関東軍が満州の政治統治を具体的にどのようにしたかが書いていないことと、参考文献一覧がないこと。特に石原が内地に去った前後の変化については、もう少し書いてくれればよかった。また、古い本なので、ノモハン事件については情報が古いため、近年のものも読んでおいた方がよい。

関東州と南満州の鉄道関連権益防衛という任務から出発した関東軍の最大の仮想敵国は常にソ連だった。しかし、対峙するソ連軍の動きとのあまりに対照的な暴走の連続に、改めて複雑な思いを抱かずにはいられなかった。

この頃のソ連も内政では日本以上に問題だらけだった筈だ。しかし、満州事変にも静観を決め込み、満州国の承認も巧みに避け、自らが国境と宣言する地帯への進入については徹底して毅然とした態度で対応し、ノモハンで勝っても深追いはせず、ドイツと戦っていたときも極東防衛に必要な兵力は極力残し、日本の敗戦が濃厚になって絶対勝てる状態になってから大軍を整えて一気に電撃戦を仕掛けるという、全くスキのない姿勢で一貫していたのに比べ、本来の任務から逸脱した行動を重ねた関東軍のやっていたことは結果から見ればやはり疑問符がつく。満州引き上げの悲劇や、今も尾をひく歴史問題含めて、「泣く子も黙る関東軍」の残したものは完全に過去のものになったとは言えず、日本人の一人としてある種のやりきれななさがこみ上げてくるのを押さえることができなかった。
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