遠山啓先生といえば数学教育になみなみならぬ
情熱を注いだ大先生だったのだろうと思います。
(1979年に逝去)
岩波新書の『数学入門』、『数学の学び方・教え方』
など、よく知られた著作も多いと思います。
この『関数を考える』(ハードカバー、箱入り)は、
登場人物である中学生の男女、博とえみ、
そして彼らの叔父で数学者の三四郎の3人による
会話をとおして、ブラックボックスの話から始まって、
最終的には微分積分の導入部分までが紹介されています。
楽しみながら読み進められるので(でも、楽々と、では
ありません)、数学に興味のある中学生にはおすすめです。
ただ、中学の教科書では触れられない数学用語(写像、
逆関数、虚数など)も出てきます。
でも、内容は中学数学を大きく逸脱するものではないので、
意欲的な生徒にとっては読みごたえのある良書だと思います。