2008年が、17世紀後半から18世紀初頭に活躍した和算家・関孝和の没後300年ということで、1月からはじまっている、国内数か所で開催される記念展示の共通「図録」として企画、制作されたのが本書です。監修が関孝和三百年祭記念事業実行委員会、編者はその委員長である佐藤健一、真島秀行の両氏です。
執筆者の顔ぶれはなかなか豪華・多彩なのですが、練りこまれた企画でもないようで、けっこう雑な作りになっています。見方によっては不親切。やっつけ仕事とさえ思えてしまいます。執筆者の多いことがマイナスに作用し、固有名詞の扱いの不備や、時として不適切と思える表現さえ混在するという事態を招いているのでしょうか。図版の説明などでも不充分のそしりを免れないものがあり、目を通しているとイライラしてしまうのです。良い内容も含むだけに、編者がもっともっとリーダーシップを発揮して丁寧に整えていたなら、と惜しまれます。
なお、新品でも購入方法によってかなりの価格差があります。