同じ時期にNHKで製作されたシリーズでも『激流中国』では、中国政府による少数民族への弾圧や、貧富の拡大のように取り上げるテーマもシリアスなのに対し、この『中国鉄道大紀行』は、関口さんと中国の方とのほのぼのとした交流が描かれた、大変心温まるドキュメンタリーでした。私はこのシリーズで関口さんの飄々とした(でも暖かい)人柄や、美しい絵と文章によって、彼のファンになってしまいました。彼の人柄だったからこそ、中国の方の素朴で気さくな魅力を100%引き出すことが出来たのだと思います。私は『三国志』や『史記』にはまって以来、中国の歴史や料理は好きだったのですが(上沼恵美子のおしゃべりクッキングでも中国料理の先生が担当の日は、必ずビデオに取ってしまいます。)、このシリーズで中国の人達のことも大好きになりました。