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関ヶ原島津退き口―敵中突破三〇〇里 (学研新書)
 
 

関ヶ原島津退き口―敵中突破三〇〇里 (学研新書) [新書]

桐野 作人
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

全軍敗走の中、島津義弘軍は故国をめざし、決死の敵中突破を敢行する。世に言う“島津の退き口”である。義弘が西軍に付き、生存への執念を見せた裏には、一人の女性の存在があった!残された兵士の手記から、日本戦史上の快挙の全貌を描く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

桐野 作人
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、歴史研究者。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 286ページ
  • 出版社: 学研パブリッシング (2010/05)
  • ISBN-10: 4054046010
  • ISBN-13: 978-4054046016
  • 発売日: 2010/05
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
桐野作人氏の『関ヶ原 島津退き口-敵中突破三○○里』(学研新書/790円+税)をページをめくるごとに感嘆しながら読んだ。
薩摩のつわものたちの剽悍決死のますらおぶりはもちろんだけれど、島津とほかの大名たちとの関係、さらには島津内部の力学までも細緻に解き明かしている著作である。
帯には「空前絶後の撤退行」とあるが、この本自体が関ヶ原をテーマにしたものとして「空前絶後」といっていい。
義弘公は光も影もある、しかしあきらかに当代随一の武将。この人物の周りにいかに魅力あるキャラクターが蝟集し戦い散って行ったかを思う時、その真中にあった星の輝きを思うのである。戦国薩摩及び薩摩隼人を活写し得てあまりある好著である。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
あの有名な関ヶ原の「島津退き口」だけを、一冊かけて掘り下げた本。

「島津退き口」というと、島津義弘の勇敢さだけがクローズアップされがちだ。
だが、そもそもわずかな兵力で関ヶ原に臨まねばならなかったのは、彼が政治的に難しい立場にあったからこそ。
そのあたりの義弘の苦悩も丁寧に描かれていて、「猛将」というイメージだけではない人物像が浮かび上がってきます。

退き口そのものについては、そこに参加した人の一次資料がとてもよく残っていることに驚く。
そのため、まるで昨日のことのように状況がリアルに伝わってきます。
薩摩では、この退き口が非常に重要な遺産として残されたことがよくわかります。

最後のエピソードが特に印象的。
退き口から数十年後、当時の話を聞こうと薩摩の若者たちが退き口を生き延びたある武将のところに行く。
すると彼は、若者たちを前に「関ヶ原というは」とだけ言って絶句し、そのまま涙を流したという。

大局を見る歴史本もいいですが、こうした「顔の見える」歴史本はやっぱり面白いです。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By m-16a2
形式:新書
「島津の退き口」というと関ヶ原の戦いのクライマックスを
彩るとても印象的なエピソードだと思うが、そこには少なからず
固定化されたイメージがあるのも事実ではなかろうか。

本書はそうした通説において語られる「島津の退き口」のイメージ
の一つ一つを豊富な一次資料を基に丁寧に検証し、より実態に近い
「島津の退き口」を浮かび上がらせている。

通説では三成と馬が合わなかったために傍観を決め込んだと言われる
島津に私はどこか大人げなさを感じていたりしたのだが、本書を読んで
そうした通説のイメージがそぎ落とされ、「なるほど、そうだったのか」
と思わせられることが多々あり、とても新鮮な感覚を覚えながら一気に
読んでしまった。

また、島津の退き口に焦点をあてているものの、そこに至るまでの島津家
内部の複雑な政治的事情や関ヶ原離脱後の落ち武者狩りとの遭遇や立花宗茂
との再会などもきちんと記述されていて読者を飽きさせない構成がとても好印象
だった。

筆者が鹿児島出身ということで、並々ならぬ思い入れがあるのだろう。
「島津の退き口」だけで一冊本を書いてしまうという心意気もさること
ながら、とにかく検証が丁寧かつ生き生きとしていてタイトルに見合う
とても充実した本で大満足だった。
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