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関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)
 
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関ヶ原〈中〉 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

秀吉の死後、天下は騒然となった。太閤の最信任を獲得した能吏三成は主君の遺命をひたすら堅守したが、加藤清正、福島正則ら戦場一途の武将たちは三成を憎んで追放せんとする。周到な謀略によって豊家乗っ取りにかかった家康は、次々と反三成派を篭絡しつつ、上杉景勝討伐の途上、野州小山の軍議において、秀頼の命を奉ずる諸将を、一挙に徳川家の私兵へと転換させてしまう。

登録情報

  • 文庫: 538ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1974/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101152136
  • ISBN-13: 978-4101152134
  • 発売日: 1974/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
家康を遥かに凌ぐ全国規模の戦略眼を持ちながら己の足許さえも見極められない危うさと、非情を謳われながらも恩情に厚い一面、不正への憎悪と裏腹な潔癖。
「困った御仁だ」
と云いながらも島左近は随所に微行し、「困った主」三成の為に暗躍します。
家康に「賭けた」黒田長政や秀吉に「賭けた」如水と違い、三成の敗北を半ば前提とした彼の奔走は、正に「生涯を懸けた」男の「最後の道楽」であり、三成の夢に一命を投じてやろうという、半ば自棄っぱち、半ば自己満足に近い自己犠牲的精神に満ちています。

「殿は鋭い、殿に比べれば家康は如何にも鈍だ。しかし、新しい時代を切り開く為には或る程度の鈍重さが必要だ。斧は鈍だが破壊力がある。剃刀は確かに鋭いが、ひげを剃るくらいの役にしか立たないのだ」

不出来な主を髭剃り呼ばわりしながらも何故、左近はそこまで肩入れしようとしたのでしょうか?

左近に限らず、牢人上がりの多かった石田家中の家臣は、皆忠誠心が厚かったと云われています。牢人は今の言葉でいえば、武士の失業者、一度社会的に死んだ人間です。一度社会の底辺を味わった男たちにとって、三成の融通の利かない真っ直ぐな性格、非情なまでの潔癖さ、傲岸不遜にも映る才智、行政への情熱、己の利得を図らない清貧は、或る種形而上学的な美意識を持つ「志」は、社会や現実と相容れないと分かっていても、眩しく映ったのではないでしょうか?
彼らにとって、勝利を望みながら暗殺を望まず、あくまで正々堂々たる大決戦を夢見る、聞き分けのない少年のように見果てぬ夢を見る戦下手な主は、左近を始めとする石田家臣団のカタルシスだったと考えるのは云い過ぎでしょうか?
また、三成は不正を憎んで人を嫌うことが多い一方で、人の才を愛し、自分に仕える牢人たちの才を高く買っており(実際、俸禄も弾んでいた)、人に認められることで自尊心を回復し社会的に再生した彼らが主人に、志を同じくする「同志」として力を貸してやりたいという想いもあったのかなと思いました。

初芽との青くさい交情は三成の初心な感じを表現するのに一役買っているとは思いますが、市井の庶民の秀吉観を描く為なのか、何故か「切支丹の遊女まりあ」(何で切支丹名を遊女名にするの?普通隠すんじゃないの?)なんてオジサンサービス的な場面が長々あって少し中だるみの感じがあるので☆4つ。
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By 993改 #1殿堂 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
文字通り、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原」の戦いについての文庫3分冊の2冊目です。
これまで、この本を敬遠してきた理由として、もともと家康があまり好きでなかったこともあるのですが、歴史の本で、勝敗がわかっている関ヵ原の戦いについて、ある種、チャンバラ小説的に、長々と書かれているのを読ませられるのもいやだなあと思っていたことがあります。
ただ、実際には、関ヶ原の戦いに至るまでの、各大名の思惑と動静、それら各大名に対する家康側、三成側の働きかけが、小説の中心となっています。従って、第2巻目になっても、戦いの場面は出てきません。
確かに、大人の家康陣営に対し、三成の働きかけは、幼稚な所があるのですが、ある意味、その巧拙は、現代のビジネスに通じるところもあり、人心を掌握するためにはいかにすべきかという観点から、面白く読めました。
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形式:文庫
敗者は負けるべくして負けたという司馬遼太郎の歴史感で書かれていますが、読みやすくて面白い。
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最近のカスタマーレビュー
おもしろい!
家康の勝つべくして勝つ哲学が詰まっています。

司馬遼太郎作品の中でも外せない名作だと思います。
ぜひご一読をお勧めします。
投稿日: 2か月前 投稿者: ryo78
歴史はうごめく。
ついに豊臣秀吉がなくなり、その体制は崩れていき、事態は怒涛のごとく急変していきます。
”義”と”利”の分かれ目。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: happybear0823
人間模様
天下分け目の関が原を主要人物ごとに丹念に調べ上げ、臨場感たっぷりに描いた... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 紋の字
関ヶ原に関わる諸大名のエピソードに触れる第2巻
家康の誘いにのり、いよいよ三成が伏見城を攻めで、関ヶ原決戦にむけた天下分け目の戦いの火蓋が切って落とされます。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/18 投稿者: おがよし@CSS
「世間は、欲望と自己保存の本能でうごいている」(本文から)
島左近、宇喜多秀家、上杉景勝、直江兼続、鳥居元忠、長束正家、大谷吉継、... 続きを読む
投稿日: 2009/1/18 投稿者: リンタロー
家康の底力
関ヶ原の戦いの勝負の分かれ目として、よく小早川の裏切りの時点が取り上げられる。... 続きを読む
投稿日: 2005/12/12 投稿者: 隣のタッキー
歴史&司馬遼太郎好きになれた本。
この本を読んで歴史が好きになりました。登場人物一人一人が詳しく書かれておりどんどんひきこまれていきました。とても面白いです。
投稿日: 2004/3/20 投稿者: "finsih"
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