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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2人の駆け引きに吸い込まれます・・,
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レビュー対象商品: 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
関が原の合戦は、言うまでも無く、それまでの日本史上最大の戦闘です。その勝敗は、誰もが知っています。 しかし、その戦いに至るまでのプロセスと、戦闘における緻密なシーンは歴史に遡らねば分かりません。 「関ヶ原」 そこには、数々の政治的・頭脳的・心理的・打算的な駆け引きがありました。 神秘的とまでも言える頭脳を持つが、哀しいまでに他者の心理が読めない「石田三成」 登場人物も様々です。 司馬遼太郎の精密な人物観察と、スケッチのように捉えていく描写は、実際の映像表現よりクリアに見えてくるように思えます。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
関ヶ原の合戦決着から280年後の幕末まで,
By 久保田真史 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
下巻では遂に関ヶ原の合戦の始まりから決着まで、そして石田三成等の処刑までが描かれています。上中下巻を通してまず感じたことは人は義では動くものではなく利で動くものだということです。これをよく理解していた家康が勝ち、豊臣家への忠義だけで誰もが動くと思っていた三成が負けた、よく考えてみれば当然の結果なのではないかと思います。そして、人間の本質というものはたぶん何十年、何百年経っても変わることはないのだろうと思いました。次に感じたことは歴史は繰り返すものだということです。関ヶ原は羽柴秀吉と柴田勝家が織田信長の跡目争いで戦った賎ヶ岳、そして280年後の戊辰戦争と同じような気がします。関ヶ原時での家康・正信にあたるのは賎ヶ岳では秀吉・官兵衛、戊辰時では西郷・大久保・岩倉といった所でしょう。 戦国史に興味がある人にはぜひ読んで欲しいです。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
意外な読後の爽快感!,
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レビュー対象商品: 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
既に、誰もが知っている関ヶ原の合戦の勝敗、その裏に数々の裏切りがあったということ。そして、それらは、家康を筆頭とする東軍陣営の老獪さから出ていること。これらは、小説を読むに際しては、いかにも面白くなさそうな題材なのですが、結果的には、大変面白く読めました。その理由としては、「利」と「義」という対立軸を据えて、この合戦が描かれていることがあるのではないかと思います。即ち、人間は「利」で動くものだとの判断で、豊臣方の大名たちを切り崩した家康。いや、人間は「義」で動くものだと最後まで信じ、結果的には、諸大名の裏切りで敗れてしまった三成。 確かに、関ヶ原の決戦は、家康側の勝利に終わりましたが、最後まで「義」を貫いて死んでいった三成、勝利に加担したものの裏切った結果、後味の悪さを残した諸大名を見ると、人間、いかに生きるべきかまでを考えさせえてくれる本でした。
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