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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
 
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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) (文庫)

司馬 遼太郎 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 これまで読んだ司馬作品の中でも大好きな1作, 2007/1/20
これまで読んだ司馬遼太郎の作品の中でも最高作では、とも思える1作です。読者は当然、この余りにも有名な戦いの結末を知っているわけですが、そこに至るまでのやり取りが積み上げられる中で、高まっていく緊張感が凄いです。まるで志望校の入学試験が、まだまだ先のこと、と思っていながら、ジワジワと近付いてくる感じです。
それまでに積み上げられていくものは、徳川家康の老獪な政略であり、石田三成と直江兼続の壮大な戦略であり、その他の諸大名も絡んだ魅力的なエピソードです。会津へ向かおうとする大谷義継のところへ三成が現れ、三成の様子から義継は・・・、こうした魅力的なエピソードが、関ヶ原の戦いへと積み上げられ、我々読者の緊張感は高まり、引き込まれていきます。
そして遂に、関ヶ原で最初の銃撃が起こり、戦いが始まる。この戦いの語りも素晴らしいです。戦いの中で負傷した島左近と三成の主従を超えたやり取り、小早川秀秋の裏切りに最後の応戦をする大谷義継・・・。私は、心情的に西軍寄りなのですが、この2つのシーンでは、通勤中の電車の中で涙が出そうになりました。
社会人として業務に忙殺される中で、忘れがちな感情と感動が湧き上がってくる作品だと思います。
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不朽の名作, 2005/9/10
By glass1973jp (大阪市城東区) - レビューをすべて見る
司馬遼太郎の愛読者ですが、この本は何度読んでもあきません。
舞台はご存知の天下分け目の関が原です。この作品の凄さはその歴史的事件以上に司馬遼太郎の時代背景および人物の心理面の変化の描写が非常に論理的であり、表現が細かいところです。
あくまでも時代小説ですが、本当にこの人物はいったのではないかと思わせます。それだけ司馬遼太郎の歴史に対する造詣の深さを感じさせます。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 魅力的な三成像を余すところ無く描ききった秀作, 2008/3/7
By 増田裕昭 "ひろ" (米国カリフォルニア州ナパ) - レビューをすべて見る
本作は司馬遼太郎の作品群の中でも一つの中核を為す言わば司馬戦国三部作とも言える「国盗り物語(1234)」「新史太閤記(上巻下巻)」の最後を飾る感動作です。

司馬遼太郎の初期から中期の小説を読む度に、主人公になりきって熱くなってしまっている自分に気がつく事が多いのですが、本書の場合はその傾向がひとしお強く、主人公である石田三成の「古今の大悪党、家康許すまじ」の情が切々と私の心に乗り移り、三成の苦悩を我が事のように感じました。

一般的には評価の高くない石田三成ですが、本作では本当に魅力のある人物として描かれています。司馬遼太郎の三成に対する思い入れの深さがひしひしと伝わってきます。特に、癩病を煩っていた大谷善継の飲んだ茶碗を誰もが忌み嫌って飲む真似だけをする茶会の場面で、三成一人がそれを大きく掲げて飲み干すくだりを読めば、誰でも三成のとりこになってしまうこと請け合いです。

また、数十万石あまりの小大名にしか過ぎない三成が、三百万石を超える大大名である家康に立ち向かう事など通常ではあり得ないことですが、権謀術数をめぐらして豊臣家から天下を盗み取ろうとする老獪な家康から豊臣家を守ろうとする三成の鉄の意志にも心打たれる物があります。判官贔屓もあるかもしれませんが最後まで正義を貫き通した三成のなんと魅力的なことか。
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