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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
 
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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (48件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 539ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1974/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101152128
  • ISBN-13: 978-4101152127
  • 発売日: 1974/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (48件のカスタマーレビュー)
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41 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これまで読んだ司馬作品の中でも大好きな1作, 2007/1/20
レビュー対象商品: 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
これまで読んだ司馬遼太郎の作品の中でも最高作では、とも思える1作です。読者は当然、この余りにも有名な戦いの結末を知っているわけですが、そこに至るまでのやり取りが積み上げられる中で、高まっていく緊張感が凄いです。まるで志望校の入学試験が、まだまだ先のこと、と思っていながら、ジワジワと近付いてくる感じです。
それまでに積み上げられていくものは、徳川家康の老獪な政略であり、石田三成と直江兼続の壮大な戦略であり、その他の諸大名も絡んだ魅力的なエピソードです。会津へ向かおうとする大谷義継のところへ三成が現れ、三成の様子から義継は・・・、こうした魅力的なエピソードが、関ヶ原の戦いへと積み上げられ、我々読者の緊張感は高まり、引き込まれていきます。
そして遂に、関ヶ原で最初の銃撃が起こり、戦いが始まる。この戦いの語りも素晴らしいです。戦いの中で負傷した島左近と三成の主従を超えたやり取り、小早川秀秋の裏切りに最後の応戦をする大谷義継・・・。私は、心情的に西軍寄りなのですが、この2つのシーンでは、通勤中の電車の中で涙が出そうになりました。
社会人として業務に忙殺される中で、忘れがちな感情と感動が湧き上がってくる作品だと思います。
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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不朽の名作, 2005/9/10
By 
レビュー対象商品: 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
司馬遼太郎の愛読者ですが、この本は何度読んでもあきません。
舞台はご存知の天下分け目の関が原です。この作品の凄さはその歴史的事件以上に司馬遼太郎の時代背景および人物の心理面の変化の描写が非常に論理的であり、表現が細かいところです。
あくまでも時代小説ですが、本当にこの人物はいったのではないかと思わせます。それだけ司馬遼太郎の歴史に対する造詣の深さを感じさせます。
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21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 義と利, 2007/3/24
By 
omr (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
面白いです。こんなに面白い時代小説があったのか、と思わせるほど面白いです。人物が、すなわち家康が三成が、島左近が、本多正信が、黒田如水や福島正則、加藤清正などの人物模様がきちっと、いきいきと描かれています。こんな魅力的な人間くさい、武将たちが繰り広げた関が原の合戦というものが、人生というものを間接的に表現しているという点が、小説の普遍性を引き出し、面白さに深みを与えているのだと思います。

あくまで義という価値観にこだわり、観念や理想論からものをアプローチしていこうとする三成と、人の利に精通し、現実からものごとを動かしていこうとする家康のやり方は、例えば今の私の身の回りのサラリーマン社会でも実によくみられる構図です。小説は豊臣家の疲弊した政治が民衆に受け入れられず、家康勝利(=徳川幕藩体制)の背景には時代の流れがあったことを大いに示唆していますが、大きな時代感覚のもとに利を制していく家康の描写に時を越える洞察力を感じます。

田丸直昌という小大名がでてきます。田丸は唯一、家康の上杉攻めから途中脱落し、三成方についた武将であり、その価値観は義でした。三成なかりせば、田丸なかりせば、義の惨めさは救いがたい、欲や利害、野心うごめく社会にあり、青臭くとも彼らがいたことにある種の人生への信頼感を感じることも一方の感慨です。
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