マンガに出てくる家の間取りを絵にする、っていうのはけっこう見るけど、
この著者の本は今までにない画期的な視点での本で、
「建築の専門家が、建築の面から研究したもの」。
登場するのは、ハイジ、キテレツ、ガンダム、巨人の星、
クレヨンしんちゃん、サザエさん、パーマン、奇面組、
ハクション大魔王、など多数の家。
なにしろ、普通の住宅雑誌みたいに、野比家とか木手家とか磯野家とかについて、
延べ床面積とか都市計画(市街地計画など)とかを大真面目に書いてある。
上側が図で、さらに下側のコメントでも内容は不動産的なことばかり。
そもそも、目次の順番の段階で、「住居用物件」とか「商業物件」とかに
分かれており、アンパンマンのパン工場やじゃりン子チエのホルモン焼きの店は
商業物件の方、というこだわりよう。
とにかく、これまでどの著者も考えつかなかった視点の本です。
紙はキレイ、印刷もキレイ。
不動産的な説明の箇所は、文量自体は多くない。
上記のような時代の作品ばかりで、今のマンガはない。
マンガの絵自体はなく、ストーリーの紹介などもない。
よって、マンガ自体を知っている世代の人が読むものであり、
知らない若い人が見てもおもしろくない(多分)。
また、マンガ中にはっきり明示されていない箇所は著者の推測なので、
長年自分がイメージしていたもの違うかもしれない。