本書はサブタイトルに「フィリピンから見た賠償とODA」とあるように,類書と異なり,フィリピンの側から賠償,ODAを考察したもの。ざっと30年の長きにわたりフィリピン生活をしたり,現地に滞在して丹念に調査した結果の集大成である。
この間多くの関係者にインタビューを行い,援助を受ける人たちの本音を引き出している。開発援助は先進国としての日本の義務なのであろうが,政治に利用されるケースも少なくないといわれる。本当に役に立つ「開発援助」とはどのようなものなのかを考えるうえで,価値のある内容になっており,著者の努力に敬意を表したい。 (ブックレビュー社)
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