THE BACK HORNの19枚目のシングルで、
アニメ「機動戦士ガンダム00」の映画主題歌であるタイトル曲【閉ざされた世界】、
同映画のキャンペーンソングである【警鐘】、
さらに【真夜中のライオン】を収録したEPシングルである。
THE BACK HORNのコアなファンからは敬遠されるアニメ番組とのタイアップであるが、
YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトを見る限り、
アニメ作品とのタイアップがファンの裾野を広げていることがよくわかる。
本作は、【閉ざされた世界】 【真夜中のライオン】 【警鐘】の3曲収録であるが、
いずれの曲もダークで重い印象で満ちた、渋い味わいを出している。
歌詞をすべて菅波栄純が担当していることもあるのだろう、
連続したひと連なりの作品群としても聴けるようになっている。
タイトル曲【閉ざされた世界】は映画の脚本を読んで作られたのではないか、
と思うほど作品の世界観を写しとった耽美的な一曲。
サビに向って加速していく構成が、戦闘シーンの激しさをダブらせる。
「もう一度 信じるだけの勇気をもって
もう一度 疑うだけの知性をもって
最後まで世界を見つめ続けてゆく
最後まで世界を見つめ続けてゆく」
最後のこのフレーズが印象的
【真夜中のライオン】は疾走感のあるギターのリフとダンス・ビートが印象的な作品。
激しいダンス・ビートをさらに加速する間奏のビートが魅了的。
歌詞は自由や明日を貪欲に追い求める若さを「夜のライオン」に喩えている。
【警鐘】は不思議な禍々しさのある楽曲。
ボーカル山田将司の声が鼻にかかった発声をしていることもある、
また、曲の中盤で歌とも朗読とも言いがたい早口があるのも、
この曲の異色感を際立たせている。
エレファントカシマシの【ガストロンジャー】みたいな早口と言えば連想しやすいか。
「鳴り響けその胸に そっと希望をノックして
誰一人まだ知らない新しい歌」
このフレーズがタイトルの由来のようである。
THE BACK HORNはシングルのBサイドをアルバムに収録しないことで知られている。
この作品の【真夜中のライオン】と【警鐘】も、アルバム『アサイラム』には収録されていない。
どの曲も捨てがたい魅力がある楽曲だけに、多くの人に聞いてもらいたい作品だ。
とくに、このシングルに関してはBサイドのほうが魅力的である。