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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
三億円事件の真相 そして闇...。,
By イリーガル (和光市japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 閃光 (角川文庫) (文庫)
昭和43年12月10日。雨の降りしきる府中刑務所前の路上で発生した三億円事件。未解決のまま40数年経過した今も多くの人の記憶に残り、脳裏に焼きついている事件である。本書「閃光」はその三億円事件の闇の真相に迫った力作である。東京小金井での男の他殺事件から端を発した捜査がかの三億円事件につながっていく過程を現在と過去とを巧みに交差させながら見事な描写力と筆致で600ページを超える分厚い文庫本だがページをめくる手も休むこと無く、一気に読ませてしまう。 作者 永瀬隼介は元週刊誌記者、事件系ノンフィクションライターの経歴に裏打ちされた実力をいかんなく発揮し、その描写は文字でありながらも迫真性があり凄みを感じる。事件の真相は闇の中であるが本書に書かれた顛末が事実なのではないかと思わせるほど本書には説得力がある。 これだけの文章力、構成力を兼ね備えた実力派、永瀬隼介はもっと注目、評価されていい作家である。 これからも永瀬隼介の作品を読破したい。また、今後の活躍にも目をそらさずにいこうと思う。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これは確実におもしろいです。,
By bouya (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 閃光 (角川文庫) (文庫)
分厚い本で知らない作家でしたので、皆さんのレビューがなければ購入していなかったと思います。 3億円事件の概要が作者の取材と想像でおもしろく描かれており、 3億円事件の真相が知れたと錯誤するくらいリアリティがありました。 これだけでも充分おもしろいのですが、 3億円事件に関連したとされる人物達の殺人事件が発生し、 その謎解きの小説としても楽しめます。 登場人物一人ひとりの描き方も素晴らしく、 おススメしたい作品です。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
パンドラの箱を巡る三つ巴戦,
By
レビュー対象商品: 閃光 (単行本)
その当時、世間の驚愕と羨望の眼差しを浴び、人々の脳裏と犯罪史に刻みこまれた昭和最大のミステリー3億円強奪事件。時は流れ、すでに時効を迎えており現代人には過去の産物でしかない。しかし、34年という歳月が流れた現在、警察組織の威信のために閉じられたそのパンドラの箱に手をかける事件が起きる。定年を間近に控えた老刑事の耳に、空気のごとく流れる死体発見の一報。そこには記憶の扉をこじ開け、風前のロウソクを燃え上がらせるような聞き覚えのある名前が‥‥。パンドラの箱を巡る老刑事と警察組織、そして3億円事件の犯人たち。過去を清算しょうと単独捜査に出る老刑事を嘲笑うように3億円事件の犯人たちが殺されていく。犯人は、再びパンドラの箱を閉めようとする警察組織なのか、あるいは3億円事件の共犯者たちなのか?物凄く面白く、たいへん興味深い内容であった。書評子が個人的に興味ある事件であったからだろう。また、ノンフィクションだからといってこの事件に独自なへたなオチを創らなかった著者には拍手を送りたい。この昭和最大のミステリとうたわれた事件を前にして、尻尾を巻く推理小説ファンもいないだろうが、とにかく読んでほしい秀作である。
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