1:人工知能やコンピュータ将棋に関心がある
2:(プロの)将棋の観戦が好き
本書の読者の多くは、上記二項目の少なくとも一方を満たす人ということになるかとは思うのですが、それぞれへの興味の持ち方や度合いにより、本書への評価も微妙に(?)違ってくるのかもしれません。
本書の中に(P.38〜39)に次のような一文があります。
トップのプロ棋士がコンピュータ将棋に勝ったところで、一般紙では記事にもならない。しかし、負ければ、新聞もテレビも大きく取り上げるだろう。
評者自身も上記2には該当してもコンピュータ将棋に関しては元来あまり関心はなく、精々この引用の対象となる野次馬といったところでした。
それもあって、「まえがき」にある著者のお勧めに従い、第5章 清水市代女流王将vsあから2010 を先ず最初に読み、そこから先は流れに乗って最後まで行き、そこから戻って3章→4章→1章→2章という順に読ませていただきました。
結果として、両者の対決の実況中継とその感想戦(?)に該当する5、6章と、清水市代さんのプロフィール紹介&インタビューの3章は結構面白かったのですが、その他の章は今ひとつでした。
人工知能の歴史やその性能アップについてのお話は、門外漢にもわかりやすく記述されてはいるとは思うのですが、やや中途半端でインパクトが弱い気がしました。
またタイトルについても、第2章に(コンピュータには)「直感やひらめきは、ない」とあり、やや不適当なのでは?と感じられました。
ということで、全体として★3つとさせていただきました。