表からはちらりとしか見えない長襦袢、
けれど着付けの要となる重要なアイテム。
着付けの本は数多あれど、
ここまで長襦袢だけにフォーカスした本は初めてです。
季節別の素材の違いはもちろん、
上に着る着物との素材の相性(何故紋綸子かの力学的(!)な理由)、
種類別の衿芯の選び方、半襟を肌色や年齢に合わせて選ぶチャートなど、
今まであまり紹介されてこなかったことがオールカラーで
丁寧に説明されてあり、とてもわかりやすいです。
また、着付けについては、長襦袢だけでなく、着物、帯についても
収められています。
一見そのコツのわかりにくい笹島流の着付けも、
この本では3D風に表現しているので、「空気を抜く」という
独特の着付けのコツも把握しやすくなっているように思います。
時折挟まれるコラムも面白く、
あえて肌襦袢の赤衿を見せる着方の紹介、
また、長襦袢は関西仕立てが今の主流なので、
この本で初めて関東仕立て、広衿仕立て(名古屋仕立て)の存在を
知りました。
ただ、正直ここまで長襦袢に贅を尽くすには
相当の予算が必要(笑)、
紹介されているメーカーの襦袢地は反物だけで10万円近いものなので、
まだまだページを眺めては憧れている段階です。