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中国、それも唐の時代となると、官職やら神様の名前とかわからないことだらけですが、途中途中で色々と説明があって非常に読みやすいです。願わくば、挿絵がふんだんにあると更に良かったのですが、文庫本にそれを望むのは酷かもしれません(笑)
また、主人公である二郎真君は全くもって小憎たらしいのですが、遥池の女仙達(=簡単に言うと西王母の下で働く若い女神達)が惚れるのも良くわかる男っぷり。権力嫌いの硬骨漢なのですが、驚くくらい倣岸不遜で、でも心優しい気遣いをそっと見せたり~でもその本質は悪戯好きな少年のままのような。
そして、そこに寄り添う翠心の心栄えと容姿の美しさ。男性の理想のひとつを具現化したような女性です。
脇役も粒が揃っているのですが、その魅力の元は一人一人の仕草を丹念に書き分けているからでしょう。半神半人の二郎真君の気持ちの流れ行く様も~。個人的には、所々に入った某将軍のある女性への思慕/そしてその女性も...なんかも結構楽しく読んでいたりします。
また、三尖刀、独鈷などを駆使した活劇シーンも読み応えあり!
肩の力を抜いて、まずはこのシリーズ1冊目を手にとって読み始めてみてください。
中国の民間説話などを下敷きにしているとはいえ、天界にまで、軽々と想像力の翼を広げ、さらに失速する気配さえありません。
まあ、びっくりします。さらさらと流れるような筆致につられて、知らぬ内にとんでもない世界に連れて行かれるかもしれませんよ。
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