著者は現在ゲーム製作会社に勤務する現役のサラリーマン。本書の主人公も同業者で、作中にもゲーム業界の過酷な労働環境やゲーム開発の裏話が織り込まれている。また「ネットストーキング」「盗聴」「無差別暴力」など現代の恐怖を象徴する事件も作中には多発するのだが、それぞれに理にかなった解決策が提示されているため、中途半端なハウツー本より役に立ってしまう。
北村薫、宮部みゆきら稀代のストーリーテラーに選ばれた作品にふさわしく、魅力的な謎と、巧妙な伏線、徐々に高まる緊迫感とで読者を飽きさせないのはもちろんだが、特筆すべきは主人公の造型である。冷静に、ときには大胆にトラブルを処理し、的確な推理で調査を進めていくこの女性は、いわゆる「男性作家の描く男勝りのヒロイン」とは明らかに一線を画している。まず「人間」としての自分があり、男性にも対抗したり媚びたりはしないのだ。「また魅力的なヒロインが誕生した」などと紋切り型の賛辞で済ませてはいけないだろう。(工藤 渉) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
よく書けているけど、後半疑問,
By ぷーやん (大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 長い腕 (文芸シリーズ) (単行本)
ゲーム会社に勤務していただけあって社内の雰囲気がよくでています。話の流れもスムースで主人公もかっこいいんですけど、後半になってご都合主義的に なった気がしました。 だって忙しいゲーム会社の人間と工務店のおっさんが陰に回って主人公をサポート するのはどうなんでしょう? 古い日本家屋に対する考察は素晴らしかったです。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
トリックと言うよりも!,
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レビュー対象商品: 長い腕 (角川文庫) (文庫)
中盤、ゲーム方面に全く詳しくない方は、少し読み進めるのがつらいかもしれません。(想像しにくいかも) しかしその、一見本編と関係ないような展開の中にも、物語の真髄と言える部分が隠れているので、あとで読み返してみると、「こういうことだったのか」と納得させられます。 古い日本の伝統的世界と、現代的なコンピュータの世界とが混じり合った「歪み」の話です。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ネット犯罪,
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レビュー対象商品: 長い腕 (角川文庫) (文庫)
作者の方は元ゲーム制作会社で働いていたこともあり、主人公の勤めるゲーム会社の描写はかなりリアリティがあり楽しめました。途中少しだらだらした感じを受ける部分もあったが、全体通して引き込まれるストーリー展開でした。 ネットがらみの犯罪は最近増加の一途であり、そういう題材を扱った小説を書くには相応の知識が必要であり、満足できる作品がなかなかない。
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