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退屈を生き抜くため、青年たちは・鏡子はそれぞれ自分たちの流儀に従って退屈を生き抜く方法を選び取っていく。たとえば、杉本清一郎はこの世の破滅を信じることで退屈をしのぎ、舟木収は自らを永遠に閉じ込めてしまうことで退屈をしのぐ。
小説のなかで観察者としての役割を与えられている鏡子は別として、4人の青年たちが三島由紀夫の分身であることは間違いない。エリート会社員清一郎は、大蔵官僚の三島。美貌の俳優収は、ボディービルダーとしての三島。日本画家夏雄は、作家三島。そしてボクサー(から右翼団体にに加入する)俊吉は、盾の会主催者としての三島である。
はじめての長編小説のせいか、たしかに作品としての完成度は「金閣寺」などに譲るのかもしれません。しかしそれだけに三島由紀夫が抱えていた(のだろう)問題がくっきりと浮かび上がっている、読みごたえある作品です。どうして彼は俊吉の人生を選んだのだろう?
登場人物が過剰にナルシストなのもさすがです。☆4つ
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