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鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
 
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鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫) [文庫]

ミヒャエル エンデ , Michael Ende , 丘沢 静也
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,155 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

鮮烈なイメージと豊かなストーリーで織りなされる,30の連作短編集.ひとつずつ順番に,前の話を鏡のように映し出し,最後の話が最初の話へとつながっていく.このめくるめく迷宮世界で読者が出会うのは,人間存在の神秘と不可思議さである.『モモ』『はてしない物語』とならぶ,大人のためのエンデの代表作.

内容(「BOOK」データベースより)

鮮烈なイメージと豊かなストーリーで織りなされる30の連作短編集。一つずつ順番に、前話をゆがんだ鏡像のように映しだし、最後の話が最初の話へとつながって、読者をめくるめく意識の迷宮へと導く。人間存在の神秘と不可思議さを映し出す鏡の世界の物語は、『モモ』『はてしない物語』とならぶ、エンデの代表作である。

登録情報

  • 文庫: 367ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2001/1/16)
  • ISBN-10: 4006020317
  • ISBN-13: 978-4006020316
  • 発売日: 2001/1/16
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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70 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
30の物語は、バッハのゴルドベルク変奏曲を連想させる。その場合、最初の物語と最後の物語はアリアと見るべきか。

「モモ」の世界を想像して、あるいは鏡という言葉から「鏡の国のアリス」を想像して読むと、ずっこける。
とりとめのない不思議な世界のオムニバスという点では、漱石の「夢十夜」に近いと言える。

あるいは、ビートルズのホワイトアルバムの「レボリューション9」とか、エリオット・カーターの弦楽四重奏曲を聴いている気分になる、と言ってもよい。

ユング的な、夢の光景のような描写が続き、しかも、あまり楽しげな印象はなく、どちらかといえばうなされるような、解決感のない夢である。一体全体、エンデはこんな作品を書いて楽しかったのか、と最初は考え込んでしまう。

この!本は、一見サンにやさしくはない。

最初に「なあんだ、陰気な本だナ」と思われても仕方がない部分はあるが、先入観も何もなく、感覚だけ働かせて読んでいくと、実はいろいろな色彩、エネルギーに満ちている。
その至福の瞬間が自分に訪れるまで我慢できるか、が勝負である。何年かかけて、じっくりと読み込んでいくようなつもりで。

感性の豊かな人にとっては、たまらなく魅力的な1冊となるであろう。
同時に、好き嫌いが相当はっきり分かれそうでもある。この本にどうしても馴染めなくても、それも1つの見識だろう。

「モモ」が、交通標識的な教訓をもたらすとすれば、「鏡の中の鏡」は、理屈ではない、夜の闇にドキドキするような生命的な感覚を呼び覚ましてくれる。その意味で、本当のファンタジー!だ。人間がもっと感覚的な存在であることを、自覚させてくれる。だから、あえて意図的に物語の論理性を崩壊させているようにも感じる。

なお、できることならドイツ語でも味わってみたい。エンデの言葉遣いはやや独特な印象を受けるが、「鏡の中の鏡」は、ドイツ散文詩として読んでも十分に楽しい。

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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
もはや哲学書 2005/4/16
By yucot
形式:単行本
このグロテスクでヘビーな世界観。甘さの微塵もないメルヘンが存在するなんて!凄すぎます。エンデの最高傑作といっても良いと思います。映画の「アンダーワールド」を観たときに同じような感覚を味わいました。とにかく非常にリアルな映像を想像せずにはいられないお化けのような作品です。出来れば10代のうちに読むことをお薦めします。大人のための寓話というカテゴリーのようですが、やはり想像力の豊かなうちに一度、読むことをお薦めします。私は20才の頃に初めて読みました。
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『モモ』や『はてしない物語』とは全く別のエンデがここにいる。全編が悪夢のように脳裏につきささってくる。「大人向け」と評した人がいるが、必ずしもそうではない。確かに、10代には現実世界に潜むワナを読み取るのは難しいかもしれないが、30を超して世の中のことがわかった頃に読むと、自分の持っている知識や世界観を用いて、これらの物語を読解しようとする。そして、解釈できない物語が出てきたときに途方に暮れるのだ。

むしろ、10代の柔軟な知性と想像力を持つ人たちにこそふさわしい。望ましいのは、10代の想像力と40代の人生観を併せ持つ読者であるに違いない。残念ながら、私は年をとりすぎた。想像力の泉が枯れかけている人間には、辛い思いが強く残る。

約300ページに30の短編。一話を読み切るのにたいして時間はかからないが、それぞれのストーリーが少しずつ関係している(鏡の中の鏡!)ので、全部を読み切らないとほんとうにはわからないという凝った仕掛けになっている。そして、一生懸命がんばれば必ず夢は叶うといった、ファンタジーにつきものの甘い予定調和の世界が何度もなんども崩される。崩されつつも希望を失うな、というメッセージも強く感じる。

繰り返し出てくるのは、時限爆弾。世界はいつ爆発するかわからない時限爆弾を抱えて破局への道を歩む。それに気づいている人は少なくない。しかし、職務に忠実な人たち(消防士など)が全力を傾けても、爆発を阻止する力にはならない。学者、芸術家も世界の破滅を前に、自らの役割に(半ば絶望しながら)没頭するばかりだ。

必要なのは2つの力であろう。1つは「世界を描く力」そして「夢を形にする力」だ。この物語が「悪夢」を描いたものだとすれば、現実は悪夢以上に恐ろしい。醒めることがないからだ。悪夢の中にいながら、夢を失わず、迷宮を抜け出す力を持ちたい。

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投稿日: 3か月前 投稿者: 6104
貴重な一冊…と言っていいのか…
好きで購入しましたが、なんと途中からページも文字も逆さまな乱丁なものが送られてきてしまいました。返品交換しようと思いましたがその当時、ネットがなかなか繋がらず、エ... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: モモきち
再読し続ける限り、生きている物語
余談だが、脳内メーカーで「ミヒャエルエンデ」と入力すると
脳内はほぼ「愛」の文字で埋め尽くされる。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/23 投稿者: 19390301
よくわからなくても次の章に進んでみて!
こどものころ、『はてしない物語』をかじりついて読んだことを急に思い出し、ミヒャエル・エンデのもうひとつの傑作、と呼ばれるこの作品を読んでみよう!と思ったわけです。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/29 投稿者: 考える犬
この作品については好き過ぎてあまり客観的に語る言葉を持たないのですが、、
もし、どなたかがこのレビューにたどり着き、この文章を読むことがあるとするならば、それをきっかけに一人でも多くの人がこの本を読むようになればよいと強く思います。わた... 続きを読む
投稿日: 2009/6/24 投稿者: コロリョフ
夢の直接的な描写としか
なんだかよく知ってる不安感だな、と思ったらこれは夢を見ているときの感覚だとすぐに思った。
全編を通して夢の忠実な模写である。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/11 投稿者: uirou
おそらく、この本の中にこそ自らの居場所を見つけてしまうひとも・・・
鏡のなかの鏡。完結した世界である。円環は閉ざされている。けれども、何時かきっと、そこに紛れ込んでしまう。この本を読んだならば。そしてもう、二度とそこから出て行けな... 続きを読む
投稿日: 2009/3/17 投稿者: dindi
普通の面白いファンタジー
普通の面白いファンタジー。
あまり、気負わないで読んでみるといいですよ。
投稿日: 2008/2/16 投稿者: 猿蟹
傑作ファンタジーです。
 世界レベルのファンタジーの傑作です。山尾悠子が好き、あるいは、押井守監督の「うる星やつら2... 続きを読む
投稿日: 2007/2/10 投稿者: するめいか
悪夢の迷宮
『モモ』を読み、『はてしない物語』を読んだのなら、かならずここへ、たどりつくであろう。

でも、ここは、夢と希望の世界ではない。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/16 投稿者: gblily
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