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鍵 (講談社文庫)
 
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鍵 (講談社文庫) [文庫]

乃南 アサ
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

高校2年生の麻里子のカバンに、知らぬ間に1つの鍵が押しこめられた──。近所で連続して起きる通り魔事件は、ついに殺人にまでエスカレート。父も母もいなくなった障害を持つ女子高生と、その面倒を見なければいけなくなった兄や姉との心の通い合いをも見事に描いた、新直木賞作家の泣ける名作ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)

高校二年生の麻里子のカバンに、知らぬ間に一つの鍵が押しこめられた―。近所で連続して起きる通り魔事件は、ついに殺人にまでエスカレート。父も母もいなくなった障害を持つ女子高生と、その面倒を見なければいけなくなった兄や姉との心の通い合いをも見事に描いた、新直木賞作家の泣ける名作ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 318ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/12/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406263435X
  • ISBN-13: 978-4062634359
  • 発売日: 1996/12/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 460,030位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By s-ku
形式:文庫
僕は感動した。感動は前半部で主人公の女子高生の耳が不自由である事が明かされて、それゆえに色々と考え過ぎてしまうところがぐっときた。

凄くよく人間を観察していると思う。それが乃南アサの凄いところだ。

彼女はミステリー作家でもないし、家族物専門の作家でもないと思う。

人間が彼女のテーマなんだといつも感じる。

他の作家だったら、現実的ではない完璧な人間性をもったヒーローやヒロインが主人公になるんだろうけど、僕には嘘っぽく見えてしまう。

自分は30代中盤の親父だけど、凄く共感できた。

20代だった自分が読んだら、馬鹿にしたかもしれない。

でも、色々な経験をして、色々な人とかかわり合ってきた今だから素直に感動した。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
感じで、結構あっという間に読めちゃうほど
物語の展開の仕方がうまいと思いました。
ハラハラもさせられますしね。
親に兄弟って結構差をつけられるとすねちゃってねにもったりするんですよねぇ。つまらない事でも・・・。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
今から15年以上前に書かれた乃南氏の作品ですから現在の作品とは成熟度はかなり異なります。
ストーリーは、両親を亡くした兄弟姉妹3人のなかで、偶然に事件に巻き込まれてしまった高校生の聾唖の少女と、特定の大きな問題がある訳ではないけれども様々な不安で釈然としない20代の兄が、事件を通して成長をしていくというものです。
筆力については、文中に作られた新聞記事がかなり小説口調になっている不自然さや、ストーリーの構成が偶然に頼っている事から、初期の作品である事は否めないと思います。
しかし、注目すべきは、やはりこの当時から既に成熟していた乃南氏の人間描写の卓越性でしょう。
それがたとえ合理的でなくてもそれぞれの登場人物の心情、葛藤、そして愛情が事細かに、その空気感が伝わるほどに細かくも自然に描かれているのは見事です。
また、物語の若干の不合理性を持ってしても、あっという間に読者に最後まで読ませてしまう、乃南氏のスピート引力は物語展開のテンポの良さにあるのでしょう。
障害を持つ少女を小説の中心にそえて、彼女の感覚に迫ろうとする事は実際にはかなり難しいチャレンジであると思います。小説が提起するのは、障害者の事、思春期の若者、親を早くになくすという事、支えてくれる友情の存在、友人の持つそれぞれの世界、犯罪に関わる人間(新聞記者から犯人まで)、これだけの人間を丁寧に描いている事に感心します。聾唖の少女が誤って自分に託されてしまった"鍵”がカギとなる殺人事件の解決の糸口を見つけるために、誰にも相談できずに孤軍奮闘する姿には正直に心動かされますが、その部分を押さえながらあくまでも普通の少女として描こうとしているところに、作者のまっすぐな人間性が現れているのではと思います。
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