* ネタバレ注意。
リュカが夕貴に対して最初から甘アマで、とても優しく愛情いっぱいに尽くしてくれるので、始終甘い話のはずだったんですが・・・。
いや、確かに甘いんです。リュカが夕貴にベタ惚れですから。
なのに・・・。
読み進むにつれて、真面目な夕貴だからこそ陥った技術的な悩みの重さや苦しみが、私にものしかかってきて・・・途中、なんとも凄い苦みを感じてしまいました。
きっとそれは、演奏家の人達なら誰でも実際に経験していそうな悩みだったので、とてもリアルでついつい夕貴の感情に入り込んでしまったせいでしょうね。
自分を卑下してみたり、リュカの愛情を疑ってしまったり・・・と、結構夕貴の感情に振り回されましたし、苦しむ夕貴を見てるのが、とてもつらかったです。
だからこそ、最後に精神的に強くなった夕貴が見れて良かったです。
悩みを昇華して、技術も上達したようですし・・・心底ホッとしました。
この話は、恋愛話と言うよりは、ピアノ演奏家の成長記録的なお話ですね。
(リュカのあま〜い愛情が、見事に私の中では霞んでしまいました。)
そして、夕貴の恋の成就よりも、悩み脱却&技術向上できたのを喜んでいる自分がいました。
・・・そんな、不思議な読後感のお話です。