地方紙の図書紹介欄にこの本の記事が載っていた。同時に掲載された収録作家の一人であるロブ・ゴンサルヴェスの幻想的で美麗な絵画が気に入って私はこの本を購入した。あれっ!?訳者の坂根巌夫氏は、私が丁度30年前の若き時に買ったM.Cエッシャーの画集に、解説者として名前を連ねていた人ではないか。どうりで同じアンテナだからピンときたわけだ。
これはとても斬新で興味深い内容の作品集です。「錯視芸術の巨匠」なのか?「だまし絵作家」なのか?ずい分と格差(?)のある言葉で同じアーチスト達に二重の呼称でタイトルをつけたのは何だか変にも思うが、それだけ知的かつ偏執的な感覚とパワーをもった多彩な美術アーチスト達を紹介しているからなのだ。ダリ、マグリット、エッシャーなどを好む人なら、現代のさらに進化したアーチスト達の創出する「不思議な混乱と驚きのファンタジー」にもすぐに馴染んでしまうだろう。一度に消化するにはディープ過ぎるので暇をみてはこの本を開いて楽しんでいる今日このごろ。