紀元前エジプトから二十世紀まで、錬金術の概要と、歴史的背景からその変遷を辿る入門書。主要な錬金術師/ヘルメス学研究者の名前とそれぞれの業績等についても多く触れている。
ただ難を言えば、それだけ取り上げる対象が広くなったために、原典ではなくそれらを紹介した他の研究書を引用して書いた下りもあり、原典と照らし合わせると誤解が混じっているのが分かることも。(これは著者のせいばかりではなく、後年入手しやすくなった資料があったり、時代背景による解釈の変化というのもあるが)
この本はあくまでおおまかな全体像を知るための参考とし、もし詳細について興味を持ったら、ヘルメス叢書などより原典に近い物に当たった方が良いだろう。