昭和の闇の世界でうごめく人々を扱ったシリーズの第四巻で、今巻では、横井英樹を中心に描かれています。横井英樹といえば、「ホテルニュージャパン」「蝶ネクタイ」位しか知らなかったのですが、他にも「白木屋」「富士屋ホテル」「西武鉄道」等々、有名企業を舞台にした多くの乗っ取りにからんでいたことがわかり、金へのあくなき執念深さに驚かされました。
また、もう一つ驚いたのが、事件が大きくなればなるほど、これまでのシリーズでも取り上げられた児玉誉士夫、小佐野賢治といった大物が、時には敵として、また時には味方として登場すること。これらの大物は、金のうごめく所には、においをかぐのか、必ず登場するようで、事の善悪を抜きにすれば、その情報力・影響力には驚かされました。
下手なミステリーも顔負けの、乗っ取り合戦の成否に、どきどきさせられるシリーズです。