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錬金術―おおいなる神秘 (「知の再発見」双書)
 
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錬金術―おおいなる神秘 (「知の再発見」双書) [単行本]

アンドレーア アロマティコ , 種村 季弘 , Andrea Aromatico , 後藤 淳一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

黄金や不死の霊薬を生成し、万物の創造の根源を学ぶ錬金術は古代エジプトに起こり、ヨーロッパで華開いた。近代化学の母胎となり、デューラー等の芸術家にも影響を与えたこの知の技法を華麗な図版で紹介する。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 158ページ
  • 出版社: 創元社 (1997/12)
  • ISBN-10: 4422211323
  • ISBN-13: 978-4422211329
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 17.8 x 12.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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37 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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形式:単行本
図版が多くて楽しいこの創元社のシリーズは主に西欧のさまざまなテーマを扱った叢書として定評がある。本書はその名のとおり錬金術に関する本ですが、日本でこのテーマに関する文献というのがそれほど多くもなく(本場とくらべると、どうしてもそうなってしまうか)不十分の間をぬぐえない一方でその紹介に粉骨砕身されてきた種村季弘さんが監修なさっている一冊としてお勧めできます。ウンベルト・エーコが錬金術、薔薇十字団等をモチーフに書いた『フーコーの振り子』という小説がありますが、それを読み解く上でも最良の案内書になってくれることでしょう。難点をひとつ上げるとすれば図版の掲載の工夫がなされていないため本文が読みにくいことです。
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27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者は、歴史家・美術史家なのだそうです。この本には、錬金術についての説明と非常に綺麗な絵画が掲載されています。錬金術といえば、卑金属から貴金属を作り出す技ですが、思想的には、「ヘルメス思想」に基づいていました。この思想によると、世界霊魂、自然、可能な知の形態はただ一つであるという、一元論をとっています。そのため、この世界霊魂に共鳴し、利用することが、目的の一つであるとされます。この点は、現代科学において、知が専門的に細分化され、客観性を重視する二元論的立場をとっているのと対照的です。ヘルメス思想は、ギリシア哲学との類似点がいくつもありますが、中でも、マクロコスモス(宇宙の天体)とミクロコスモス(人間)との間に関連性があり、「あらゆるものは全体につながっている」という概念を表すために、ウロボロスという、自分のしっぴを噛む蛇が、錬金術の象徴としてよく用いたそうです。

錬金術は、技術的には、冶金技術の発達が背景にありました。錬金術は、秘儀として、師弟関係を通じて伝えられましたが、外部には分からないようにするため、その書物には、暗号としての象徴記号が多く使われました。古代から中世の間、錬金術はイスラム世界で守られ、1142年に中世ヨーロッパに伝わったとされています。そして、ルネサンス期に、占星術とともに、流行します。17世紀には、薔薇十字軍という、秘密結社が結成され、キリスト教、ヘルメス思想、カバラ、錬金術を統合しようとする動きもありました。しかし、18世紀以降、近代科学が発展する中で、錬金術は歴史の表舞台から姿を消すことになったのだそうです。

今回面白かったのは、近年大流行している「ハリー・ポッター」シリーズも、錬金術のトピックを用いていると分かったからです。意外な面で、現代ともつながる錬金術ですが、専門家でない私のような人間でも、楽しんで読むことができました。

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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現代まで 2009/6/3
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 Andrea Aromaticoの『Alchimie, le grand secret』(1996年)の翻訳。
 創元社の「知の再発見」叢書シリーズの第72巻。
 著者はイタリア人。監修者の種村氏によれば、大学などに所属する研究者ではなく、民間のディレッタントらしい。錬金術の歴史についての著作が何冊もあるとか。
 訳は仏文翻訳家の後藤淳一氏による。
 この叢書の特徴だが、多数のカラー・イラストが収録されている。本書の場合、さまざまな錬金術書から取られた挿絵や図である。本文にあるとおり、錬金術書の「文章」には一読だけでは理解できないような仕掛けがされていることが多く、むしろ「挿絵」に秘儀が示されているのだという。そのため錬金術は、「知の再発見」叢書におあつらえむきのテーマなのだ。
 しかし、それにしては挿絵についての解説が甘すぎる。とんちんかんなものも目立つし、充分に説明しきれていないように感じた。
 また、アロマティコの本文も、いまいち物足りない。錬金術について、説明が一面的すぎるのではないか。アロマティコが強調するのは、錬金術が世界を統合的に理解する科学だったということ、それから20世紀にまで生き残っていた錬金術師のことである。いずれも興味深い話だが、やや不満が残った。
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