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39 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読むたびに違う、宮本輝の入門編にして最高傑作,
By 拓庵 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 錦繍 (新潮文庫) (文庫)
この小説の主人公有馬靖明は37歳。偶然、訪れた蔵王のゴンドラリフトの中で、10年前に別れた妻勝沼亜紀と再会するところから物語は始まる。2人の手紙のやりとりだけで綴られるこの物語は、最初は、お互いに離婚当時の事情を語るところから始まり、時には、相手を責め、時には詫び、悔いるということ繰り返す。 しかし、結局、今の自分の姿は過去の自分の行いの結果であり、今の自分の行動の積み重ねからしか、将来の自分の変化はあり得ないということに気がついていく。過去を受け入れ昇華させる中で、今まで否定していた自分を受け入れ、お互い、それぞれの道を前向きに生きるようになる。 結婚前の20代半ばで一度読み、感動して人にも薦めた。主人公の年齢を過ぎた40代で再読し、死と再生という深淵なテーマをどこまで理解できたのかと考えている。宮本輝ファンの私にとっての入門書であり、何度も読み返す座右の書でもある。 まだ、宮本輝を知らない人に、一度は読んでほしい本。
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人間の可能性、力,
By greendragon (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 錦繍 (新潮文庫) (文庫)
これは、宿命とか運命とかに、流されずに、大波が来たからこそ、乗り越えて行けるのだという 人間の持っている力を、信じた人の話です。 小説だからあり得るんだろうと、言う友人もいましたが 良いことを書いてあるだけでもなく、宮本輝さんのどの作品 人生だから、色々あるし、人間だから弱い部分も当然ある。 本当の幸・不幸の分かれ目って、そこな気がします。 宮本輝さんは、以前から大好きで、この素晴らしい作品を読む たんなる「良いお話し」などではなく、力のある、作品です。
29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ただのお涙頂戴の恋愛ものではない,
By AOI (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 錦繍 (新潮文庫) (文庫)
この本の、特に生命にまつわるくだりが印象的です。生きることと死ぬこと。 時々刻々と変化する生命というもの。 どうしようもなく自分の生命が見せた善と悪の表情。 そしてまとわりつく自分の「業」。自分はこれからも同じことを繰り返すのだろうか。 ずっとこうやって生きていくのだろうか。 そして、なぜ自分はこんな業を持って生まれてきてしまったのか…。 「何で自分はこんな嫌な目に会うんだろう。何も悪いことをしていないじゃないか」 そう思ったことはありませんか? 答えは本の中にありました。 生命のからくり、宇宙のからくりが、言葉に表せないほど真に私の心に迫ってきて、 寝る前に読み始め、最初は読みきる気さえなかったのに徹夜して読んでしまいました。 命とか宇宙とか生死とか、得体の知れないものばかり溢れた本を読み進むうちに、 宇宙に触れたような不思議な感覚になりました。
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