この本を読む前に著者が出演するラジオ版学問のススメをポッドキャスティングで聞きました。鈴木さんの本はリング、らせん、ループ、楽園等幾つか読んでいて、鈴木さんからこの作品について何が語られるか興味津津でした。
この本は鈴木さんの作家デビュー20周年、そしてこの本の構想30年目という意欲作であるとのこと。
集団の呪縛から逃れられない日本人。一旦できた流れから逆らえない、その最たる例として特攻を扱ってあります。
そこから自分の意思で戻ってきた人がいてもいいじゃないかという小説です。書くためにものすごいエネルギーを必要としたそうです。
そういった前知識があってか、あっという間に読んでしまいました。すんなりと読めた他の理由はやはり鈴木さんの他の著作を読んでいたからというのもあったと思います。
内容とは関係ないですが、本はその時期に必然的に自分にやってくる本があると感じさせられました。この本はまさしくそういった運命を感じさせられた本でもあります。