原作ベースに、話数単位でどの辺の話になるか、といった想定がなされていますが、おそらくは大佐を出さねばならない事情でもあったのか、その一点だけ惜しいというか、その所為で「これはパラレル」と割り切る必要がでてくるお話だなと感じました。大佐が退院してしまった後だと本編では次のイベントが始まってしまっている為、本来だったらあわただしい事になってしまってるであろう部分は否めません。大佐は入院したままアームストロング少佐にその役割を任せてたほうが本筋での破綻はないし、終盤の見せ場を思い返しても少佐の方が「向き」なのになぁと感じます。
ファン人気からの仕方ない事情でもあったのかなと勝手に理解しています。大佐が出ないとホークアイ中尉も見れませんし。
アクションに関してはテーブルシティー到着後のそれが町全体を使ったアクションとして素晴らしいのだけれども、このパートの密度、熱量を以降越える事が出来なかったかなと思います。
その代わり、谷の底の人々の描き方や表情などに見所を感じます。
錬金術の描写には賛否あることと考えます。
ですが、動かす側から「こういう風に作ってみたかった」といった声が聞こえてきそうで
その豊かなで柔軟な表現を自分は楽しんで見る事が出来ました。
作画スタイルおよびナウシカを髣髴とさせる描写にジブリアニメと揶揄されてる部分も否めません。
ただし、その中でもエドはエドであり、アルは自覚ない天然タラシ(失礼)だし、ウィンリィの芯の強さも納得でした。
これまでのアニメ化されたものにはない変化球ではあるけれども、登場するキャラクターさえぶれなければちゃんと鋼の錬金術師になりえるのだなと発見する事が出来ました。
羽目を外したお遊びは嫌という方も、まぁしょうがないなと付き合ってみるのも悪くないかもしれません。
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※2/7追記
品物が到着しましたので、各種特典含めたパッケージに関するレビューをここに記します。
原作者、脚本家、作曲家それぞれとの監督の読み応えのある対談集は、各分野の立場からの観点に基づいたものになっていて面白いですね。
A〜Eパートを3分冊にしたコンテは、描かれてる絵だけではなく、場面単位の指示であったり台詞の書き換えからも拘りが伺えます。
意図もそうだけれども、思い入れの強さが濃厚に感じられる気がしました。
映像特典のメイキング、P対談は劇場付録の物を改めてといった感じで、そちらを既読の方には再確認の按配ですけれど、そこを各セクションへのターミナル的な軸にした編集ですね。脚本家の着想に至るまでの経緯、監督の思い入れ、疲弊が伺えながらも意気を上げる作画の方々とその現場、声優さんと録音現場の緊張感、ラフな服装で演奏される方々のオーケストラ収録風景と揺るやかで且つ重みのある曲との奇妙なシンクロ、ダビング作業の気の遠くなるような地道さなど、尺としては多くはないのだけれども、伝わってくるモノの重みはギュッと濃縮されてると感じました。
中でもガイドの朴さん、釘宮さんお二人が選ぶ一押しの場面は、長年担当された観点からの納得なモノでした。
最後に各々の思いを語っていただくまとめも嬉しい構成。
見終わりまして、楽しいお祭りだったなぁと改めて気付かされた次第です。
内容に関して記し忘れたこととして、映画で描かれる兄と妹のドラマも、原作の定義を踏まえている物だと思います。
それぞれの踏み出す一歩の重みをエドたちを通じて受け止める、そんな映画でした。
”発売前という事で作品についてのレビューになってしまうため、商品としてのレビューという趣旨と異なってしまうのでしょうけど記します。”
の序文は外させていただきました。
不完全なレビューを評価していただいた方々へ、ありがとうございました。