魔法戦士リウイ・シリーズの1エピソード作品なので、これまでのリウイの内容を知ってる人限定の作品。昔から抱えていたSW世界の謎の一つ「ロドーリルの内政」を、リウイという人物を通して意外な形でオープンした内容。
国の興亡は、ファンタジー小説では欠かせない要素ではあるが、いかんせん(雑誌の連載ものという事情があって)ページ数が少なすぎるせいか、国家情勢や各キャラクターの個性と成長、手に汗握る戦闘シーンといった必須の内容が浅くなりすぎている感がある。そのせいで主人公リウイの行動も想定範囲内(突飛な行動で事件を瞬時に終わらせる)にしかおさまらず、リウイ本人の深みも感じられないのが残念である。これは、本作品に限らず、魔法戦士リウイ・シリーズ全編通して言えることである。
この作者が編み出した大作「ロードス島戦記」のように、規制に縛られずに自由に書きたいことを好きなだけ書ける環境であれば、リウイやそれを取り巻くヒロインの存在感を十分に引き出すことができるのに、と思わずにいられない。