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鋏の記憶 (角川ホラー文庫)
 
 

鋏の記憶 (角川ホラー文庫) [文庫]

今邑 彩
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

サイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件に挑む。

内容(「BOOK」データベースより)

桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。小さな男の子の苦痛と恐怖が伝わってきた。だが、その子が死んだかどうかまでは分からなかった。(『鋏の記憶』より)。物に触れただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件の手がかりをつかんでゆくが…。

登録情報

  • 文庫: 314ページ
  • 出版社: 角川書店 (2001/06)
  • ISBN-10: 4041962048
  • ISBN-13: 978-4041962046
  • 発売日: 2001/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 サイコメトリー小説, 2006/2/26
By 
ヤキソバ (奈良県) - レビューをすべて見る
(殿堂入りレビュアー)    (トップ100レビュアー)   
レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
本書は角川ホラー文庫ではあるが、ホラー性はあまり無く、むしろ推理とSF的要素が楽しめる傑作だ。本書は4編の中編から成るが桐生紫(ゆかり)を中心とした登場人物や背景はどれも同様である。サイコメトリーと呼ばれるある種の超能力を持つ紫が事件の真相を語るが、その内容がある時は切なく、ある時は予想もしなかった結末をもたらす。著者の作品では複雑な人間模様が織りなす心理描写が非常に繊細であるにもかかわらず、時に凄惨な事件が起こったりする。本書も例外ではない。

「3時10分の死」では、時計が何故この時間を示して止まっているのかという謎解きが面白い。

「鋏の記憶」は様々な心情の交錯する中、意外な結末が提示されるが、30年以上も前の事件の真相を探るヒントが得られたのは紫のサイコメトリーによる。最後はハッピーエンドとなっていてほっとする。

「弁当箱は知っている」での切ないサラリーマンの行為には共感が得られる。

「猫の恩返し」は犬とは正反対で忠誠を尽くす事の無い猫が恩返しをした(のかも知れない)という興味深い物語だ。

本書のブックカバーに描かれている時計や鋏などの絵は物語の内容を表している。

著者の多くの作品の中でも、傑作の一つだ。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 身近に感じる超能力もの, 2002/11/16
レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
角川ホラー文庫のホラーってサラサラからドロドロまでなのねと思った作品。
もちろん、サラサラです。

サイコメトリー(残留物感知能力)を持つ高校生を主人公に未解決事件を解いていく表題作を含む中編四編。
超能力なんて物が出てくると妙にSFっぽくて、話の流れが急につまらなくなりがちだが、そんな嫌な感じはせず、ミステリーとしてまとまりがある。
超能力を持っているからといって万能ではない所が妙に普通っぽくて親しみも湧いた。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 表題作の「鋏の記憶」が印象的, 2007/4/6
レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
4編の中で一番印象に残ったのは「鋏の記憶」だ。鋏の中に秘められた母親の

心を思うと、胸が痛くなった。その母親がついに語ることのなかった真実が

暴かれた時は、ちょっと衝撃的だった。悲劇的なラストでなかったのが救い

だったが。「弁当箱は知っている」は、一人の男の哀切を見事に描いた作品だと

思う。彼が守りたかったものがどんなにむなしいものであったか・・・。弁当箱に

向き合う彼の姿を想像すると、あわれさを感じる。残る二つも面白かった。全体と

してよくまとまった作品だと思う。読後も満足♪
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