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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
サイコメトリー小説,
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レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
本書は角川ホラー文庫ではあるが、ホラー性はあまり無く、むしろ推理とSF的要素が楽しめる傑作だ。本書は4編の中編から成るが桐生紫(ゆかり)を中心とした登場人物や背景はどれも同様である。サイコメトリーと呼ばれるある種の超能力を持つ紫が事件の真相を語るが、その内容がある時は切なく、ある時は予想もしなかった結末をもたらす。著者の作品では複雑な人間模様が織りなす心理描写が非常に繊細であるにもかかわらず、時に凄惨な事件が起こったりする。本書も例外ではない。「3時10分の死」では、時計が何故この時間を示して止まっているのかという謎解きが面白い。 「鋏の記憶」は様々な心情の交錯する中、意外な結末が提示されるが、30年以上も前の事件の真相を探るヒントが得られたのは紫のサイコメトリーによる。最後はハッピーエンドとなっていてほっとする。 「弁当箱は知っている」での切ないサラリーマンの行為には共感が得られる。 「猫の恩返し」は犬とは正反対で忠誠を尽くす事の無い猫が恩返しをした(のかも知れない)という興味深い物語だ。 本書のブックカバーに描かれている時計や鋏などの絵は物語の内容を表している。 著者の多くの作品の中でも、傑作の一つだ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
身近に感じる超能力もの,
By ikutti "eco" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
角川ホラー文庫のホラーってサラサラからドロドロまでなのねと思った作品。もちろん、サラサラです。 サイコメトリー(残留物感知能力)を持つ高校生を主人公に未解決事件を解いていく表題作を含む中編四編。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
表題作の「鋏の記憶」が印象的,
By ゆこりん (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 鋏の記憶 (角川ホラー文庫) (文庫)
4編の中で一番印象に残ったのは「鋏の記憶」だ。鋏の中に秘められた母親の心を思うと、胸が痛くなった。その母親がついに語ることのなかった真実が 暴かれた時は、ちょっと衝撃的だった。悲劇的なラストでなかったのが救い だったが。「弁当箱は知っている」は、一人の男の哀切を見事に描いた作品だと 思う。彼が守りたかったものがどんなにむなしいものであったか・・・。弁当箱に 向き合う彼の姿を想像すると、あわれさを感じる。残る二つも面白かった。全体と してよくまとまった作品だと思う。読後も満足♪
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