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銭湯の女神 (文春文庫)
 
 

銭湯の女神 (文春文庫) [文庫]

星野 博美
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商品の説明

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   中国への返還をはさむ2年間の香港暮らしののち、著者は生まれ故郷の東京へと戻る。異文化からの帰還はこれが2度目である。前回はすぐに日本の日常生活に復帰できたのに、今回は違う。何か居心地の悪さを感じてしまう。

   本書は、そんな著者の違和感を、銭湯とファミリーレストランを回遊しながら透視した39篇のエッセイである。ほかにも、100円ショップ、ゴミ出し問題、銭湯などの身近な事柄を低い目線で取り上げているが、そのいずれもが読みごたえのある消費社会批評になっている。

   星野の批評の基軸になっているのは、香港的リアリズムだ。「一夜にして一家の財産が泡と消えた」り、「生まれた場所を追われた」経験をもつ人々が暮らす都市の日常と思考が、身体に染みついている。香港で暮らすことは、一種サバイバルに近い。苛酷な資本主義社会を生きることを余儀なくされるのだ。それを経験してきた人間には「日本の資本主義社会」は甘えているとしか見えない。

   本書で、星野は「プロセス」にこだわっている。それは、何かを手にするまでの苦労や努力のことだ。インターネットで楽々と情報を得てそれでよしとする態度、どうやったら手っ取り早くフリーランスの写真家になれるかを聞いてくる若者。そんな彼らに彼女は言う、「何かを手に入れるためには何かを手放さなくてはならない。簡単に手に入るものに、重要なものは何もない」。そんな星野を愚直と言う人がいるかもしれない。しかし、それこそ日本人がいま必要としているものなのではないかと彼女は静かに訴えているのだ。(文月 達) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

三十を過ぎてから銭湯通いなんて、十年前には考えてもいなかった
いとしい香港から戻ってみれば、異和感のなかに生きる私がいた。銭湯とファミレスから透視した、「東京」をめぐる39の名エッセイ

登録情報

  • 文庫: 283ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/12)
  • ISBN-10: 4167656884
  • ISBN-13: 978-4167656881
  • 発売日: 2003/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 77,269位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
~一読して、まず感じたのは、年相応で等身大の、誠実な文章だなあということでした。
長い海外旅行や人生経験のなかで感じたこと、思ったことを、友人のくちから直接きいているような気分になることがあって、それが私には嬉しかったし、気持ちよかったです。
信頼できそうな友人の、まっすぐで心のこもった信用に足る話。それを酒でも飲みながら聞いている~~ような気分。
はっきりいって「おい、それは違うだろ」とツッコミを入れたくなるような部分もあったし、こんなことをいうのは、じつにじつにまことにすいませんが、年上のオヤジの私の目には「若いなあ」と思うところも、多々あった。もちろん、「すばらしいなあ、かなわないなあ」と感心するところも、あった。しかし書き手の未熟さも成熟した部分もふくめ~~て、「ありのまま」の等身大の著者が、そのまま本のなかで息づいているのが、とっても素晴らしい。
器用じゃなくて、よかったね。文章のテクが先行しなくて、よかったね。いや、皮肉じゃなくて、ほんとうに。
たくさん損をしたり失敗したりしながらも、うんざりするほどの回り道をしながらも、まっすぐに生きようとしているひとは、素晴らしいなあ。そして~~それを一生懸命に書いて、表現して、それがこういう本にまとまっているのは、素晴らしいなあと思いました。~
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By "basil"
形式:単行本
「転がる香港に・・・」続き、一気に半日で読み終えてしまった。
今20代、30代の方達にはぜひ読んで頂きたい一冊です。この裕福と思われる日本に生きている私たちをもう一度考え直させるものです。

作者の人物観察には特に優れた繊細さがあり、それにどんどん引き込まれていき、最後には読者自分自身をも考えさせるものとなっているのです。今の私たちに足りない物はモノは何なのか、この本を読んだ後にまた考えてほしい。次の世代の親になる私たちにまた、人間として人らしく生きることをもう一度考えて欲しい人たちに読んで欲しい一冊です。

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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最近の収穫 2004/1/9
By hiraku トップ1000レビュアー
形式:文庫
良質のエッセイ集。きちんと世の中を見つめている著者の姿勢がこの本の中にはあふれています。近年読んだエッセイ集のなかでもダントツによかったです。39編が収められていますが、個人的オススメは「燃えるゴミ 2」です。
星五つです。
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大好きです。
深い部分まで考え方を信頼できる文章に巡り会えて,とても嬉しいです。
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投稿日: 2002/2/24 投稿者: isao
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投稿日: 2002/2/8 投稿者: ちんぢう
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