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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最後まで持続する内面描写,
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レビュー対象商品: 銃 (単行本)
久しぶりに再読してみましたが、やはりとても楽しめました。個人的には筆者の最高傑作に思えます。主人公は大学生で、施設に入った経験があり、意識と無意識の境がときどきわからなくなるような人物です(その点でカミュの異邦人の主人公を想起させます)。主人公は偶然銃を拾い、彼の生活は銃を中心としたものに変わります。 主人公を取り巻く登場人物はセックスをさせてくれる女や大学の友人であるケイスケやナカニシ、あるいは主人公に興味をもつヨシカワユウコなどですが、ヨシカワ以外はあまりセリフもありません。しかしながら、この作品の主要な部分は主人公の内面描写にあり、周りを描かないことは対比という点で効果をあげていると思います。 圧巻なのが主人公の内面描写です。銃に関係する心理描写は特に面白く、それが最後まで徹底され、持続している点が秀逸だと思います。この内面描写を気に入った人は、最後まで楽しめると思います。 ここからは個人的な意見なのですが、最近筆者は内面描写が控えめというか簡潔になり、作品の構成やイメージに力を入れている感があります。ただ、やはり持ち味は内面描写にあると思いますし、今度はこの内面描写にこだわった大長編を読んでみたいと思いました。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
遮光の次ぎかな,
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レビュー対象商品: 銃 (単行本)
この著者はどれも人の陰部の潜むものを陰部そのものから見て描くようなものが多い。本作品も人の陰部を描写しているが、どうも「遮光」に比べて文章のテンポや表現力は劣る気がする。 クレイジーさで劣るということだ。 著者はそういうものを描こうとしているのだからもっとドロリとしていていいはずだ。 それでも本作品のテーマが今の日本のどこかの街で本書のような出来事が起きないとも限らないと思えるだけでも怖さがある。 著者にはある一定の自身の中での固執物があるような気がする。 それは著者の他作品を読めば共通したこだわりが明らかにわかる。 「どうでもいいのだが、、、」などの描写をどの作品でも執拗に使う。 きっと作品の主人公の光景は同時に著者に潜む心の闇なのかもな、と思えてならない。
5つ星のうち 5.0
異常と正常のボーダーを描破,
By poseidon* (東京都江東区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 銃 (単行本)
ヒトの精神状態における正常と異常の境界線を丹念に描きだしたという印象。無駄を省いた文章が強い緊張感をもたらしている。
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