サイバーアクションSFの金字塔にして、
今なおその頂点に輝きつづける非常に偉大な作品です。
単なるロボットアクションマンガだと思ったら大間違い。
この作品の最大の魅力は、様々な人間や勢力が葛藤や衝突を繰り返し、
時には生死を越えて成長していく姿を描いている、という点にあります。
このドラマが尋常ではなく濃い。とてつもなく濃い。
廃退し、混沌と狂気に満ち溢れた世界で、様々な人間の思惑が切なく交錯する。
様々な人の様々な哲学がぶつかり合い、答えのない答えを探し、各々が奔走する。
ときに命のやりとりすら交わし、人の命を食いつぶし、食いつぶされながらも答えを求めさまよう。
この作品に描かれているのは、そんな壮絶なドラマです。
物語の濃さもすごいですが、世界観や、それを引き立てる作画力も尋常ではありません。
とくに作画がものすごく細かい。キャラのネジの一本まで書き込んでいるほどの細かさ。
その繊細で緻密で正確な線運びには、感動せざるを得ないでしょう。
サイバーSF作品の中でも特に、マニアックなメカや複雑なシステムが頻発する本作ですが、
そのたびにワク外に注釈で説明がなされており、非常に親切で読みやすいです。
おかげで、それほど読解力も要しません。
そして、もう一つの特徴。
包み隠さないスプラッタ表現。
作中には、頭をカチ割り脳を生で食うシーンや、人を切り刻んだり、内臓を飛び散らせたり、
カラダを押しつぶして破裂させたりといった残酷なシーンが頻発します。
しかし、それは前述のドラマ性と見事に相まって、作品の魅力の一部に昇華されています。
ウソくさくない、リアルな生死劇。
その残酷さから、衝撃がダイレクトに伝わってきます。
とてもとても描ききれませんが、とにかく独創的な魅力を放ちまくっている本作。
本作をご覧になって、その壮大で力強いドラマにぜひ胸打たれてみてください。