銀魂アニメ2期が円満(?)に終了した。原作ストック切れが一番の要因であるのは明白で、数々寄せられたであろう苦情を乗り超え無事終了を迎
えホッとする反面、よりぬき含め6年間テレビで当たり前のように動いていた銀さん達がぷつりと見られなくなったのは、やはり寂しい。
本巻の中心は、銀魂流ラヴコメと言えなくもない異彩を放つ「不祥事六股篇」。銀時が酒の勢いで男女問わず6人と一夜の過ちを犯した疑惑に端
を発する大気圏超えやっちゃった感ありまくりの中篇、実は意外と珍しい「銀さんいじり」のエピソードとして気に入っている。
戦闘時に彼が追い詰められることは過去何度もあったが、ここでは戦う男ではなく粗相をしでかした一人の男として、猛者6人を相手に精神的に
結構なところまで追い詰められる。飽くまでコメディ・タッチなのだが、責任を取ろうとあたふたする銀時は、普段のドSで飄々とした佇まいからは
考えられない程弱々しい表情を見せ、妙に親近感が湧いてしまう。
見処は相談相手・全蔵が所有する長屋に相手6人を別々の部屋に押し込め展開される六股同棲生活と、プラネタリウム館のシーン。相手が互
いに鉢合わせしない様務める銀時だが、相手は一筋縄ではいかない面子揃い。しまいにげっそりした表情をする彼は身から出た錆とは言えちょ
っと気の毒になる。一方女性陣はちょっとしおらしく可愛い姿が拝め、特に九兵衛の初々しい新妻っぷりはなかなかに萌える。
声の演技で印象的なのは全蔵役・藤原啓治氏、ここではお()ぎやピー()の声真.似をする処等ノリノリだ。桂役の石田氏にも常々感じるが、銀魂
は声優陣の普段見られないはっちゃけた表情が拝める貴重な作品だと思う。
他2篇の紹介を。1本目は「雪山遭難篇」最終話。私は将ちゃんこと徳川茂茂が登場する回は何かが起こるに違いないと胸ときめくが、山小屋で
展開される遭難劇は、またもや将ちゃんがお下劣方向にやらかしてくれる。アナザー・ジャケの凛々しいスノボ姿も是非拝んで欲しい。
4本目は新年開け一発目に放映された「マダム八神篇」。ここでファン・サービス旺盛の銀魂スタッフらしく決めてくれたのが土方の「レッツ・パー
リィ!」だろう。某戦国アニメの武将役を務める中井和哉氏、武将のお決まり台詞をまんまの口調で披露し、両作品のファンとしては大喜びだ。
特.典アイテムのブック・マーカーは、ジャケット大の厚紙に透明シートが張り付けられ剥がす形になっている。お妙と九兵衛、真選組3人、万事屋
3人、たま、月詠、桂とエリザベス、ジャスタウェイ、定春、エリザベス単体、坂本と陸奥、長谷川、銀魂ロゴの12種。イラストは使い回しが目立つ。
最後に…平賀源外の初代役として活躍された青野武さんがお亡くなりになられた。青野さん独特の温かい台詞回しは、機械オタ.クで少々偏屈だ
が優しい源外じいさんそのものであり、私自身青野さんと言えば源外というイメージだった。沢山の素晴らしいお声をありがとうございました、心か
らご冥福を申し上げたい。