私にはペット(猫)がいる。ギンタマニアにもペットを飼っている人が多いだろう。129話の前後編はそんなペット好きの心をくすぐる感動巨編である。
これは瀕死の犬と飼い主の壮絶な最期をドキュメンタリータッチで追跡している。たったこれだけである。だが、そこに「星喰」だの、犬と猫の争いなどのいくつかの伏線が空回りすることなく物語が進行していることに評価すべきである。万事屋トリオ&ヅラがその伏線になんらかの意味をもっているかのように出演していることもそう思う理由かもしれない。劇中でジイさんがよく話す「クタバレ」は、犬=金太郎への愛情なのだ。そこには攘夷戦争を戦ってきた銀さんとヅラとか、神楽と定春の関係とかをトレースして見た人もいただろう。
1本目は文通編の最終章。ドS王子=総悟の本領発揮も面白いが、新八と姉の「小さな恋のはじまり」を告げる話としても十分な出来である。文通編は「相手によく思われたいゆえに、自分を偽っていたが、話がすすんでいくうちにばれる」というよくある話を「銀魂」流にアレンジしたものである。4年目があるならば、彼らの今後を期待したい話でもある。
4本目は本レビューのタイトルにもある「スタンド温泉編」(全4本)の初回である。劇中では冬の設定となっており年明けの放送かと思ったが、年内決着となった。幽霊旅館で繰り広げられるバトルものながら、2001年にヒットした「千と千尋の神隠し」を思わせるような娯楽編である。幽霊ものは夏が定番だが、冬の幽霊ものもなかなか面白い。銀さんのあの曲の熱唱も捨てがたいが、これは「09」を待てということなのだろう。個人的には「紅桜編」のような1枚完全収録の方がよかったのだが。