「銀魂」は万事屋バックのBGオンリーと、放送コードスレスレの番組進行がなぜか似合う。のっけから「すいませんでした〜」という、「とにかく形だけ謝ればいいんだ」丸出しの出だしからみても、何かやらかしてくれそうな気がするのだ。
通常原作付を取り扱うときは単行本掲載から優先的にアニメ化していくものだ。だが、1本目の「己の居場所〜」はなんと単行本掲載前にアニメになった前代未聞の作品である。4年目はおそらくオリジナル中心でいくと思うが、原作に配慮してあえてクオリティを低くしているようにも見える。だが、これはオリジナル作品の完成度の試金石と読める作品でもある。理不尽にさいなまれるいつものマダオは顕在だ。
収穫を拾えば、銀さんの過去を描いた138話は設定の後づけ感がバレバレの作品である。銀さん以外のメンバー、新八、神楽、定春、はてはキャサリンのキャラ・シフトを強引にひきついでいるとしているのが笑える。137話はクリスマスネタでまとめた前後編。二大ストーカー、近藤とさっちゃんのスピンオフと、1年目に登場したサンタとベンのその後を描いた話。前者に東城の姿はないようだが、これは九兵衛がいないとわかりにくいということでお呼びでないとされたのだろう。
4本目は万を持しての放映となった「最終章第二編」とクレジットされた「吉原炎上編」の序章である。地下歓楽街、吉原桃源郷にいる日輪を身請けすべく、銀さんの財布を拝借する少年、晴太との邂逅シーンから、宇宙最強の部族とうたわれた夜兎族も巻き込んだ、8話にのぼる大スペクタクルロマンへと移項していく設定はさほど不自然さを感じない。この長編ではDVD特典「万事屋メンバーによるすき焼き座談会」で語られた釘宮理恵女史の「願い」がある形で叶うことになる。それは第11巻を待て!