本巻の柱は3.4本目に収められた「愛(ラブ)チョリス」篇。最近の原作の傾向として、アニメ版出演声優陣や彼ら演じる他作
品のキャラクターを意識したネタが増えている(最近では土方のレッツ・パーリィネタ)が、本篇も銀時役の杉田氏を通し某ラ
ブ・シミュレーションゲームに新八役の阪口氏が嵌り込んだ逸話に空知先生が着想を得たとも受け取れる内容。ゲーム内
の彼女・百々さんに溺れる新八の純愛少年振りは「リアル新八」阪口氏と見事にシンクロして面白い。
原作掲載時からアニメ化に不安が過ぎるエピソードであったが実際動画化して音声が付くと、某渡る世間のドラマネタへの
配慮もあり終始ピー音連発で正直鬱陶しい程。その上キャラクターの危ない性癖やラブホテル描写等、夕方の地上波で流
すことを考慮するとかなりのギリギリ。しかし本話には親や先生達は決して教えてくれない「大人の男の事情」が含まれてお
り、個人的には青少年に「親にこっそり」観て欲しい話だ。また何気に決勝戦会場でのオタ芸演出に力が入っている。
1本目は「牢獄篇」の最終話。一番の見処は極悪監獄長と模範監獄衆である老人との人情ドラマの結末だが、本話での監
獄衆銀時の荒ぶりにはぞくっとさせられる。極悪監獄衆の束を身一つで迎える彼や鯱、そして監獄長の活躍を是非音声付
きで観て欲しい。(本巻付随のアナザー・ジャケは極悪笑いを浮かべる監獄衆銀時のショットが実に格好良い、必携)
2本目はジャンプ上で銀魂と兄弟作品扱いされることも多い「スケット・ダンス」とのコラボ企画。ここでも銀時役とスケットのス
イッチ役を掛け持ちし一人ボケ・ツッコミする杉田氏や、前巻で出演の猿・ビチグソ丸とスケットのヒロイン・ヒメコを掛け持つ
白石涼子氏へのツッコミ等役を演じる声優そのものに切り込む台詞も多く、声優ファンはそちらの角度からも楽しめるだろう。
本来は声優が演じるキャラクター以上に前へ出過ぎるのは余り好ましくないとは思うが、最近の銀魂は原作自体が上述した
傾向が強いだけに、話の内容だけでなく声優陣とキャラクターのシンクロ具合に注目するともっと楽しめるかもしれない。
最後に付記しておきたいのが、OP・EDの更新、どちらも良い出来だが特に秀逸なのがEDだ。静止画だが渋いタッチで描かれ
た主要キャラのスーツ姿(男性は勿論だが女性キャラが格好イイ!)のカット集は、荒いギター・エッジで疾走する黒猫チェル
シーのハードコアな音世界と絶妙にマッチ。第2期中一番のお気に入りOPED映像となった。