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銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2)
 
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銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) [文庫]

斎藤 純
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

一攫千金の夢や国の威信、様々な思惑を乗せて、男たちが超長距離を自転車でひた走る大日本サイクルレース。謎の男・響木の率いるチーム門脇は、強豪を相手に熱戦を展開していた。だが、他チームの妨害により響木が負傷。さらに殺人や復讐といった過去のしがらみが選手たちを追い詰める。一方レースを中止にせんと陸軍が暗躍し、苦戦を強いられた選手たちは次第に心を一つにしてゆく。最高の疾走感と感動を届ける冒険大作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

斎藤 純
1957年盛岡生まれ。立正大学文学部哲学科卒。FM岩手のディレクター在職中の88年、『テニス、そして殺人者のタンゴ』で文壇にデビュー。91年から専業作家となる。94年、短篇「ル・ジタン」で日本推理作家協会賞を受賞。江口洋介主演でTVドラマ化された『モナリザの微笑』をはじめ著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 395ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/8/25)
  • ISBN-10: 4150309000
  • ISBN-13: 978-4150309008
  • 発売日: 2007/8/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
戦前の日本を舞台に開かれた本州縦断自転車ロードレース。その白熱の行方を描いた作品である。’04年、「このミステリーがすごい!」国内編第5位に堂々ランクインしている。

戦争の足音が忍び寄る昭和9年、ある男がとんでもないレースを計画し実行に移した。山口県下関から青森県の三厩(みんまや)まで、本州を自転車で縦断するという<大日本サイクルレース>である。しかもレース用ではなく、泥よけや荷台がついた重たい商業用自転車を使用するというのだ。しかし人気は上々、海外からの参加も含めて、決して安くない参加費を工面して、高額賞金目当てに、大人数が参加する。それを取材する側もフランス人などがいて国際的だ。

山師的な主催者の狙いや、レースの裏にちらつく軍部の影、アマチュア化に逆行する大会に反対し、妨害を画策するブルジョア競技団体の動き、さらに、謎めいた参加者たちの真意など、さまざまな思惑がレースの背後で複雑に絡み合い、ただでさえ過酷なレースはより厳しいものになっていく・・・。

はじめは個人参加だった響木は、越前屋、望月、小松という、一癖も二癖もありそうな者たちに声をかけ、寄せ集めのにわかチームを結成してレースに挑むのだが、彼らの運命は・・・。

本書は、昭和不況の後遺症にあえぎ、戦争の泥沼にはまり込んでゆく時代を活写しながら、同時に自転車レースの魅力をたっぷりと描いた、冒険小説の傑作である。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By KT
形式:文庫
同じ自転車ロードレースを題材としたミステリー小説である、近藤史恵の「サクリファイス」と比べると、物語の疾走感では劣るが、自転車レースのディテイルの記述に関しては、こちらの方が読み応えがある。ただ、物語の結末が、やや中途半端な感じがして、読み終わった後の爽快感がイマイチ足りないと思った。物語の最後で、主人公響木のチームメイトである越前屋が死んだのか生き返ったのか、そのあたりの記述も不十分な気がする。
全体としては、一読の価値はあると思います。
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