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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
オーソドックスな傑作,
By tkselement (山口県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 銀輪の覇者 (ハヤカワ・ミステリワールド) (単行本)
昭和9年、まさに戦争の忍び寄る年に開催された大日本サイクルレースをめぐり渦巻く人々の思惑。そして抜きつ抜かれつのレースの展開の面白さが見事にマッチ。極めてオーソドックスな作りですが、安心して読める冒険ミステリーでしょう。まさか自転車レースがこうも面白いものだとは、正直、目から鱗の思いです。登場人物のキャラクター描写がまた巧い。それぞれの性格が確立されていて、感情移入しやすいのも読みやすいポイント。主要投登場人物は最後まで活躍するので、お気に入りの人物を応援するような読み方も面白いと思います。 これを読んだ後はきっとツール・ド・フランスが見たくなると思います。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
サイクルロードレースをテーマにした本格的な冒険小説,
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レビュー対象商品: 銀輪の覇者 (ハヤカワ・ミステリワールド) (単行本)
戦前の日本を舞台に開かれた本州縦断自転車ロードレース。その白熱の行方を描いた作品である。’04年、「このミステリーがすごい!」国内編第5位に堂々ランクインしている。戦争の足音が忍び寄る昭和9年、ある男がとんでもないレースを計画し実行に移した。山口県下関から青森県の三厩(みんまや)まで、本州を自転車で縦断するという<大日本サイクルレース>である。しかもレース用ではなく、泥よけや荷台がついた重たい商業用自転車を使用するというのだ。しかし人気は上々、海外からの参加も含めて、決して安くない参加費を工面して、高額賞金目当てに、大人数が参加する。それを取材する側もフランス人などがいて国際的だ。 山師的な主催者の狙いや、レースの裏にちらつく軍部の影、アマチュア化に逆行する大会に反対し、妨害を画策するブルジョア競技団体の動き、さらに、謎めいた参加者たちの真意など、さまざまな思惑がレースの背後で複雑に絡み合い、ただでさえ過酷なレースはより厳しいものになっていく・・・。 はじめは個人参加だった響木は、越前屋、望月、小松という、一癖も二癖もありそうな者たちに声をかけ、寄せ集めのにわかチームを結成してレースに挑むのだが、彼らの運命は・・・。 本書は、昭和不況の後遺症にあえぎ、戦争の泥沼にはまり込んでゆく時代を活写しながら、同時に自転車レースの魅力をたっぷりと描いた、冒険小説の傑作である。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なかなかどうして楽しめる一冊であった,
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レビュー対象商品: 銀輪の覇者 (ハヤカワ・ミステリワールド) (単行本)
内容を簡単に言ってしまうと、「戦前に行われた自転車レースの話」。これだけ読むと、マニアックな内容で、どこがミステリー?という感じであるが、なかなかどうして楽しめる一冊であった。 昭和9年、自転車競技がアマチュア化に向かう中、あえて本州縦断の賞金レースが企画される。競技の出場者、主催者、取材する新聞記者、そして「兵器」としての自転車の性能を見極めようとする軍部、さまざまな背景、思惑をもつ登場人物達が過酷なレースに挑む。実際、登場人物達それぞれの真の目的がつかめないままレースが続き、ミステリー仕立てで物語が進行する。果たしてレースは成功するのか?そして誰が「銀輪の覇者」となるのか?
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