まずは何と言っても説明不足。
私なんかは劇場に見に行って、コンプリートガイドなる本も購入して、
今回の特典ディスクのメイキングを見て、やっとストーリーの全貌やら
各キャラの性格云々、時代背景などを理解できた感じ。
ここは思い切って90分ではなく、120分でも良かったと思うし、
何だったら、実績のあるOVAやTVアニメにシフトチェンジしても良かったと思う。
劇場作品というものに拘りすぎたという印象を受ける。
切り詰める所は切り詰めて、詰め込む所はとことん詰め込んだ挙句、
劇場作品として何を伝えたいのか、何を語りたいのか・・・、
一番大事な部分がぼやけてしまっている。
爆心地で自然に取り込まれてしまった双子の姉妹。
三人の強化体の過去や中立都市の成り立ち。
シュナックが目覚めてからラグナに移るまでの詳しい経緯。
どれもストーリーを物語る上で大事なことな筈なのに、
劇中で殆ど触られておらず、「裏設定」という事で片付いてしまっている。
また、主体性の無い主人公アギトとヒロインのトゥーラ。
ストーリーを削ったから場面が飛び飛びになるのはまだ分かるけど、
主人公たちの感情、信念も飛び飛びになってしまっているのはちょっと・・・。
私みたいなコアな知りたがりならまだしも、
普通の人なら、理解できないストーリーに感情移入できないキャラ。
・・・納得できるはずがない。
しかし、GONZOのハイクオリティなアニメーション技術は一見の価値有り。
近年よく見る「なんだかよく分からんけどコアでハイクオリティ」なアニメである。