前作から24年ぶり…という続編ですが、前作のその後や描かれていない部分を展開しつつ、作品中で流れた時間だけ格段に進化したロボットなどが出てきます。
タニス・リーならではの繊細さも健在ですし、作品としての出来も良いのではないでしょうか…。
ただ、前作が好きな人にとっては、賛否両論分かれると思います。(ちなみに私は後者です)
描かれていない事は描かれている事と同じぐらい大切で、読む人が想像して楽しむ余地でもあるのに、後から決められたり、チラリスムな所を全開するのは興醒めですね。
前作のその後も、想いを馳せて楽しんでいたのが台無しです…。
新ヒロインのローレンもヴァリースも、自分の事と自分の恋で手一杯で、余裕がないのかな…とも思いますが、それにしても、ローレンは冒頭から読者に対して言葉の先制パンチをするわ、その後も妙につっぱっていて、好感が持てなかったし、ヴァーリスも何も言わなくてもいいような事を平気でペラペラと言ったり、したりするのが…。
(シルヴァーとジェーンに拘ったり過去を否定しないで、自己や恋の確立をして欲しかったです。)
前作の二人にあった他の人達への思いやりや優しさが、あまり見られなかった事もあって、この二人にも恋にも共感できなかったです。
「銀色の恋人」は今でも好きですが、この作品については好きになれませんでした。