『銀河鉄道の夜』は、周知のように、孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語。
本書は、清川あさみ、絵本シリーズ最新作『銀河鉄道の夜』。画面で新趣向をこらし、ファンタジックな童話の世界を新たに開拓している。もともと文学なので、言葉だけで語られるものだが、本書は映像効果を新たにねらった絵本式画文一体の著作となっている。絵本というより大人の映像文芸。
映像で進めるメルヘンの世界。水素よりも透明な銀河の水、サファイアやトパーズの河原、眼もさめるような白い十字架、鳥を捕る男、踊るインディアン、ハープのような孔雀。
宮沢賢治が言葉で描いた空前絶後の情景が、ページをめくるたび、目の前に鮮烈に立ち上がる。行き届いた細工が施されている。材質は布、糸、ビーズやクリスタルで織りなす宇宙―名作『銀河鉄道の夜』クリスタル映像版。