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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生と死、友情、永遠と刹那,
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レビュー対象商品: 銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012)) (単行本)
今からずっと昔の夜。町外れの丘を登ると暗闇の中に街の灯がちかちかと瞬く。その光景がいつの間にか幻想へ変わっていく。ジョヴァンニとカンパネルラはなぜ銀河鉄道で旅するのかを考えると、切なくなります。幻想世界の説明はありません。列車からの風景は、宮沢賢治(ジョヴァンニ)が見ていた世界の反映だし、彼の抱えていた孤独、無垢な精神、理想への憧れだと思います。 ジョヴァンの家の食卓には、牛乳と角砂糖とトマト、それにパンが並んでいます。日本なのに日本でない、ここに童話としての卓越があると思います。 夜の牧場の場面と印刷所の場面も大好きです。 童話ですが、生と死、友情、永遠と刹那が、哲学といっていいほどの高みまで昇華され、描かれています。 大好きな作品です。
27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
真のプロフェッショナルによる入魂の作品,
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レビュー対象商品: 銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話傑作選) (大型本)
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の全文に、田原田鶴子さんの挿絵が25ページほど(小さい挿絵は数点まとめて1ページ相当と数えて)入っています。 田原さんの絵は、適度に写実的でありながら、同時に極めて幻想的です。 原作のイメージを全く損なっていません。 描かれる風景は、植生は日本の東北地方のものなのに、建物はヨーロッパ風の 石造りだったりして、それがまた良い具合に調和しています。 岩手の自然を愛し、その自然の中にヨーロッパ風の空想の国を創り上げた賢治も、 きっとこのようなイメージをもっていたのではないか、と思わされます。 画家が賢治の原作を深く愛し、熟読し、取材などの下調べも入念に行った上で 仕事に取りかかったことが良くわかります。 手抜き一切無し。プロフェッショナルの入魂の作品です。 造本も紙質もしっかりしてます。 小説本文は縦書きで、レイアウトも絵と本文がちゃんと分離していて、 読みやすいです。 何より拍手を送りたいのは、総ルビになっているところです。 これで読者の年齢層がぐっと広がって、小学校低学年から読めるようになります。 まあ、低学年では、たとえ読めたとしても、この話の内容を本当に理解するのは 難しいでしょうが・・・ それでも、若い読者を本物に触れさせるのは大切です。 これだけのクオリティでこの値段というのは、はっきり言って安すぎです。 入魂の仕事をされた田原さんと出版社の方に、心から敬意を表します。 出版社への提案ですが、中身を見られるようにしてはいかがでしょうか。 表紙の画像でも絵のすばらしさの一部は伝わるでしょうが、 中の挿絵をもう何点か見られるようにすれば、 この本の魅力がより一層伝わると思います。
33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
想像していた景色,
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レビュー対象商品: 銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話傑作選) (大型本)
小学1年生の息子にと買い求めました。でも、自分が読み始めると大変面白く あらためて「名作だなあ」と思いました。 昔、私が読んだ本は、 「宮澤賢治の作品」ということを念頭においてつくられていたため、 旧仮名づかいのままでしたので、 古い物語という印象があったのです。 この本は、現代のかなに直してあるため、 物語そのものを素直に楽しむことができて、良かったです。 いつまでも、いっしょに旅することが出来ると思った友達との、 また、私が想像していた景色に、挿絵がそっくりなのでうれしかったです。 針葉樹の多い林や、 なんだか見たことのある景色のような気のする挿絵です。 「夜空を汽車に乗っていろんなとこにいくのがおもしろかった。」
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