三竦み状態だった三国の均衡が一気に壊れそうな予感がされる第4巻です。
若き天才軍師ラインハルトン、彼に率いられ帝国軍の勢いは留まることを知らず、
同盟軍との戦力差は日に日に開くばかり。
その事実を冷静に分析したフェザーンが、同盟軍の切り捨てにかかります。
下準備はすでになされており、後は帝国との交渉を進めるだけ・・・。
フェザーンと帝国、秘密裡に手を組んだ二つの国、
対する同盟軍は、目の前の利益しか見えておらず、
自分が崖っぷちに立たされていることに全く気づいていません。
もちろん、ヤンは何が進行しているのか感づいているのですが、彼の意見が上に通るわけもなく、
それどころか、彼の権力が強くなるのを恐れた幹部たちにより、彼を孤立させる計画が進んでいます。
独裁国家でありながら、民衆の自由と平等を守る、理想的な国になりつつある帝国、
民主主義を謳いながら、権力者のための腐敗した国になりつつある同盟国。
何が良いのか、何が悪いのか、分からなくなって不安になります。
・・ヤン、頑張って。
大きな転換の予兆のような第4巻です。