世界最長を誇るSF宇宙英雄ローダン・シリーズ第8巻。レギュラー執筆陣は相変わらず快調で、本巻はダールトンとマールが担当します。物語は、銀河の謎を求めて不死者の投げかける厳しい試験に立ち向かうローダンの活躍を追い続けます。
『銀河の時空を抜けて』クラーク・ダールトン著:時間地下庫に辛くも戻って来たローダンに示された暗号をポジトロン脳に掛けて解読すると、不死種族は滅び最後の一人だけが生き残っていて人類をテストしている事実が判明する。そして、金星のポジトロン脳が語った事実は、約一万年前に惑星フェロルにアルコン人が降り立ち不死種族の存在を知って後に金星に基地を建設し、その後地球にアトランティス帝国を築いて、宇宙からの外敵によって滅んだというシナリオだった。宇宙の不死者は、時間を操って一万年前の蛮族が支配する惑星フェロルにローダンらを送り込んだ・・・・。『ゴルの妖怪』クルト・マール著:過去からの旅を切り抜けたローダンらは、次の手掛りを与えられる。第14惑星ゴルは地球の916倍の重力を持つメタン=アンモニア世界で、スターダスト2号で降り立ったローダン一行を待ち受けていたのは、あらゆるエネルギーを吸収してしまう未知の生物であった・・・・。
ローダン豆知識の一つとして、アルコン巨大球形船には小型の搭載艇が8隻積まれており、通称オタマジャクシと呼ばれています。不死者は歪んだユーモアで手を変え品を変えてローダンに試練を課して行きます。熟考する余裕もなく、待ったなしの状況で決断して行くローダンは未来の宇宙英雄としての片鱗を見せてくれます。本シリーズは、まだまだ未来に予想外の展開を孕んだ、常に読者の期待を裏切らない不滅のSF大長編大河小説と断言致します。